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真白 パパロス

「おとーさん…ひく…おとーさん会いたい」 真白はひとり寂しく病室で泣いていた。 目が覚めたらちょっと薄暗くてなんだか人の気配を感じない… 怖い コンコンー 「真白?起きたか?」 「おとーさん」 「ん?残念だが先生だ。お父さんが恋しいか?」 「うん」 祖父江は椅子に座り真白の顔を両手で挟み 「あまり顔色よくないな。まだ痛むか?」 「痛いよ。あとちょっとだるい」 「まだキズ塞がってないからな。痛み止めの処方箋は出してあるから看護師に言いなさい」 「まーちゃん、座薬嫌いだから我慢する」 「おいおい我慢って無理するなよ?飲んでくれるなら内服でもいいけど飲まないだろう?」 「お薬嫌い」 「強情だな、真白。熱がもし出たら嫌でもお薬だぞ?約束な?」 「うー…」 「真白、ちょっと手足見せてくれるか?」 「?」 「OK。次、指につける酸素のやつ」 「大丈夫だった?」 「ん。おしっこは?」 「まだしたくないよ」 「今夜は看護師呼ぶんだぞ?」 「分かった」 「明日は瀬谷先生が来るからいい子にな?」 「うん、いい子する」 真白は手を振り祖父江を見送った。 ステーションに帰るとちょうど由宇たち一行が帰ってきたところでストレッチャーを片付けている真尾に祖父江は話しかけた。 「真尾、真白チアノーゼ出てる。冷たくてspo2がとれなかった。後でバイタルとって報告くれ。あとあれは…パパロスだな。一回家族に連絡してやってくれ」 「真白くんの件分かりました」 「で、由宇は?無事できたか?」 「由宇くんの出てます」 届いたレントゲンを空にかざし、渋い顔をした後祖父江は光壁にレントゲンをはさげた 「ひどいもんじゃないが…軽い肺炎だな。よく気づいた。尿の方の熱で見落としていた可能性もあったのに」 「ありがとうございます」 「抗生剤入れるかぁ。泣くかな?あいつ」 「すでに点滴中でその点滴に繋がってるチューブから繋げるんだからさすがに大丈夫では?」 「モニター装着で泣くんだぞ?得体のしれないもの入れるって聞いたらパニック起こしそうだ」 「そこまで心配するなら優しくしてあげればいいのに」 「本人目の前にするとなぁ、、」 「いじわるな人。説明付いていきます?」 「いや、周防がいるから大丈夫だろ」 「じゃあお願いします。まだ僕全然仕事終わってなくて」 「ご苦労だった」 「ありがとうございます」

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