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まーちゃん、倒れる

「まーちゃんっっ」 食事中に事件が起きたーー バターンっ!! 周防は慌てて走りよった。 「う…わ、、頭パックリやん…」 思わず呟いたが、周防は真白を不安にさせないようすぐに口を閉じた。 「周防さん……まーちゃん、痛い」 「そやんなぁ」 ハンカチで傷を押さえるが止まらない。 どうしたらええ… まだ、みんな食事中やし離れるわけにいかん。 呼ぶしかない ゴクンー 周防は唾を飲みこみ、震える手で電話を操作した 「師長?助けてください…っまーちゃんが転倒して頭部から出血が…っ!」 電話してすぐに、真尾が祖父江を伴って食堂へと走ってきた 「どんな感じ?意識は!?」 祖父江が叫んだ 「忙しい時間帯にすんません。転倒して、出血が止まらんのです。瀬谷先生は由宇くんに手こずっとって」 「分かった。落ち着きなさい。周防」 「みんな大丈夫ですからねー」 真尾はニコリと柔らかな笑みを浮かべ、他の5人に声をかけた。 「みんな食べ終えれてはいるね?また消灯巡回には来るからお部屋に行こうね」 真尾の声かけで他の子たちは部屋と帰っていった。 周防は2人に頭を下げ、真白を横に抱き抱えた 「まーちゃん。ハンカチ押さえとってな」 「周防さんっ怖い」 「大丈夫やから、じっとしとりぃ」 小走りで3人はステーションへと入り、真白のお尻を処置台に下ろすと次次に言葉が飛びかった 「まーちゃん血圧測らせてよー」 「真尾、ナート用意してー」 「なぁと?何?周防さん」 真白は不安で周防から離れず、震えた 「先生、治してくれるから大丈夫やで?まーちゃん。ちゃんと痛ないようにおまじないしてくれるから」 周防は真白を剥がそうと声をかけたが、真白は無言で首を横に振り拒否的な態度を示した

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