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長い夜のはじまり2
「まーちゃん?堪忍な?痛い思いさせて」
「周防さん悪くないよ?まーちゃんがドジっちゃっただけ」
「優しい子やな?まーちゃんは。背中にガーゼ貼るな?かぶれとるみたいやから、弱いテープでにしとくな?」
「うん」
「よし貼れた。そしたらまーちゃん、お熱測らせてな?」
脇に体温計を挟まれると真白は口を開いた
「周防さんシャボン玉楽しかったね!」
「そやな。またやれたらいいな」
ピピピ
「7度5…めちゃ高いわけないけど、地道にしんどいやろ?よー寝ーや?」
「分かった。おやすみなさい」
「おやすみ」
周防がステーションへ帰ると、ちょうど祖父江と真尾が帰るところだった。
「あ!あの、助かりました!2人ともおおきに!」
「周防、また明日ね」
「夜勤は長い。休めるときに休めよ?またな」
「はい。おやすみなさい」
「おやすみ」
周防は2人の背中を見送り、瀬谷の近くへ寄った
「先生、まーちゃんなんやけど…いま7度5あって…」
「分かった。報告ありがとう。臣のパッド交換は済んでいるから、次は0時に頼むよ。いまパッド内0だったから腹を押して出したが…状況によっては導尿するから報告してくれるかい?」
「導尿…」
「出てればしないよ。いったん医局へ帰るが何かあればすぐに連絡を。待ってるよ」
瀬谷が、退室すると周防は記録を始めた
「今のうち書いておこ…なんやろ厄年の厄除けせんかったからか?しー先輩も後厄やしな…俺自身もしー先輩にもまだ何もないけど…怖」
後日、しー先輩を誘って厄除けに行こう…と周防は思った。
まだまだ夜は長いー
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