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痴漢…ごっこ?

「実継さん、助かりました。ありがとうございます」 真尾は祖父江に頭を下げた。 「礼を言われるほどのことはしていないよ、宵。それより帰ろう。さっきの続きを…」 「するんですか?」 「ダメか?」 「ダメ…じゃないけど。帰りはどうします?行きはタクシー使いましたけど…」 「少し歩くが電車で帰るか。長い区間だが隣の駅だし」 2人は電車に乗り込んだ。 乗り込むなり、祖父江は真尾を隅に追いやり真尾の尻に手をあてた。 「…っん」 「ふふ。どうした?」 「実継さん…手が」 「ん?気のせいでは?」 「だけど……ひぁん」 祖父江の指が布ごしに割れ目をなぞった 「宵…声。目の前のご老人がいぶかしんでる。前を見て」 「離して…」 「無理なお願いだ」 祖父江は真尾の股間を握った 「…ぁ」 「おまえのここは…もっとと言っている」 「ちょ、、」 キィープシューー 「おっと…着いたな。もう少し楽しみたかったが…一駅だとあっという間だな」 「もうっ」 「くく…なかなかおもしろかっただろう?痴漢ごっこ」 「おもしろくない、ばか。こんなことするために電車を選択するとか本当におじん!」 むっとした表情を浮かべ真尾はずかずかと歩いていった 「よーい。宵、待てって。ごめん」 「許しません。煽った分めいっぱい気持ちよくしてくれるなら話は別ですが?そうじゃないならもう帰ります」 「帰るな。明日の仕事に支障が出るくらい満足させてやる。だから…」 「そこまではしなくていいですけど…」 祖父江のマンションの前に着きー 「宵…今更だが奥さんはよかったのか?」 「本当に今更。彼女は今夜、夜勤です」 「また?」 「また」 「連続じゃないのか?」 「ですね。だから、帰らなくて大丈夫」 「看護師の妻のおかげで、愛し放題だ」 「バレたら怖いですけどね…」 2人はクスクスと笑いながら、薄暗い部屋の中へと吸い込まれていった。

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