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ベソかき臣

「…ぅ…ぐす…っ」 由宇を起こさないように気遣いながらも止まらない涙に臣はベソをかいた 「ちんちん…ばり痛かった」 「頑張ってくれたよ、臣。いい子だった。また祖父江に伝えておこう」 「や。い…言わないでほしかよ」 「なんでや?言ってもろて褒めてもらえばええのに。たぶん褒めてくれるで?」 声をかけながら周防は臣のおむつを整え、病衣の裾を元に戻すと臣に布団をかけた。 「いややけん。恥ずかしい…ちんちんされて泣いとーって知られたくなか」 「えー…そんなん恥ずかしがらんでも。声、我慢して偉かってんで?」 周防は八重歯をのぞかせ、ニカっと笑顔を臣に向けた 「はじめてだし、驚いたろう?鼻のチューブもつらいだろうが…おしっこの管は場所が場所だから怖いだろうしね。暴れずによく耐えてくれた。だから褒めてもらおうね、臣」 「鼻のとちんちんのは、、別物ばい。ちんちんのは…褒められても、もうしたくなか」 「出てくれればしないよ、臣。それにまたするために褒めるわけじゃなく、さっきの臣が頑張ったから褒めてもらうんだよ。わかるかい?」 「せやで?とりあえず朝、出るとええな?まだ夜は長いでたくさん寝れるで寝ーや?側に付いとってもええけどどうする?」 「よか。もう寝るけん。ばいばい」 臣は照れ隠しで布団を目深にかぶり、手をひらひら揺らして2人に退室を促した。 瀬谷と周防は顔を見上わせ、表情を柔らかく崩しリカバリールームを出ていった 「臣、また明日」 「おやすみぃ」 ちんちん…あんなに痛かもんとは思わんかったばい… 由宇…あげに太かもん付けられて、、泣いとー姿ば想像できるけん…可哀想 まだ違和感のある股間に手を当て身震いしながら臣は再び眠りについた。

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