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臣。由宇に驚く

「…ひっ…やぁあーっっ縛んないで」 「こらこら由宇くん、臣くん起きてまうからシーやで?」 「縛らないと血管出てこないからすまないね、由宇」 臣はけたたましい由宇の叫び声で目を覚ました。 あたりはまだ暗い… 早朝採血ばされとるとやね。 あれ、嫌。 気持ちよく寝てたのに起こされてブスっとされる…思い出しただけで嫌な気分ばい。 「ほら由宇、手をグーって握って血管見せて」 「や…だ…っそんなに採られたくない…っ」 「周防ー」 「了解ー」 周防は由宇のベッドに腰かけ由宇の肘と手首を掴み、固定をした。 そういえば2人がかり!? 臣は驚いた。 しかも、まだ刺される前とか… 由宇は必死で逃れようとした。 しかし、逃れられるわけもなく小さなジュースの瓶のようなモノを見つけてしまった。 明らかにジュースじゃない…不吉な予感 「何?そのボトル…」 「血液の培養をしよう、由宇」 「え…そんなデカいボトルにとか…無理」 「大丈夫だ。見た目は大きいが採るのはそんなにたくさんじゃない」 「い…いやぁ」 「頑張れ、由宇」 嫌がる由宇をなだめながら消毒し針を瀬谷は刺した 「…いっっ!うーー」 チクっとした痛みに由宇は跳ねた 「よしいい子だね、由宇」 「うんうん泣かなかってえらかったで」 ゴムチューブが外され針が抜かれると由宇はほっと胸を撫でおろした。 褒めちぎりながら周防が由宇を後ろから羽交い締めにし、反対の手首を固定し始めたことに由宇はまだ気づいていない、、

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