261 / 1150
え?てんかん
「え……まーちゃん?」
叫んでいたと思ったら急に一点を見つめ、真白はピクピクとけいれんしだした
「せ、先生…これほんまに夜驚症なん?なんか違う気が…」
「だね。調べないと分からないが夜明け近いしてんかんの方が可能性が高そうだ。セルシン…打つか」
「暴れて刺し違えると神経にダメージを与えかねないからおしりにするよ」
「今日なんか押さえてばっかやなぁ…」
「気合入れて押さえてくれ。事故の元だ…」
「うー…分かった…分かったけど、なんだかなぁ…」
「あと少し…真白頑張れ」
瀬谷の励ましが周防の耳に聞こえた。
しかし
「って…ぃ゛っ!」
周防は油断した。
押さえが甘く、けいれんが強くなった真白の力に負けて手を離してしまい
気づいた時には針が周防の手に刺さっていて、瀬谷は真白の安全を確認してから周防の元に寄った
「周防!」
「これって…ヤバ…どないしよ」
「ボーとしてないですぐ血を抜きなさいっ」
手を引き、洗面所に連れていくと瀬谷は後ろから周防を抱きしめるような形で水を流し、血を搾った」
「いっ…つ〜…」
「我慢。真白は感染症はなかったはずだがきちんと対処しないと」
「すんません…」
「大丈夫だが…。報告書がいるな」
「あー…しくった」
「よし、これでいいだろう。我慢できたな、いい子だ」
「…っ」
なんなん?痛いことされた後に褒められんのが気持ちいいく感じるとか…
患者くんたちが先生たちにメロメロなわけ分かった気がするわ
周防は、瀬谷に手当されながら患者気分を味わっていた。
ともだちにシェアしよう!