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尻尾からの解放

臣は真尾と奈南に連れられて透視室に入室した。 「患者さん入りますー」 「状態は?」 「注射でかなり興奮してましたけど…」 「今は、、不安そうだけど大丈夫そうですね?臣くんー」 「早く…帰りたい」 「怖くなっちゃったか?臣」 「うん…」 「抜くのはそんなにたいへんじゃないからちょっとの辛抱な。真尾は臣の側について観察を。奈南はバイタルとってくれるか?」 「「はい」」 「モニター接続OKです。バイタル正常」 ・ ・ 「シリンジちょうだい」 「はい」 祖父江の真剣な表情を見て臣はゴクンと唾を飲み込み手を震わせた。 真尾は、その震える手を両手で包みこみ 「大丈夫。今からあの注射器みたいのをチューブと繋げてナカの風船を縮ませて、ゆっくり抜いていくから深く呼吸して楽〜にね」 「宵ちゃん…痛い?怖かよ」 「んー…たぶんちょっと苦しい?違和感があると思うよ。気持ち悪いと思うけど、抜けたらスッキリするから頑張ろうね」 「うん」 祖父江はシリンジをチューブに繋げると風船内の水を抜いていった 「よし、縮んだな。抜いていく」 「…っう」 「臣くん大丈夫?」 奈南は臣の腰をさすり、臣の顔色をうかがった 「…っ…うん」 「臣ー、順調に抜けてるから安心して」 「まだ?」 「悪いな。ゆっくり慎重に抜きたいからもう少し辛抱な」 「は…ぁ……ぅ」 「チューブ抜けるよー」 「「はい」」 「んん…ぁあ…んぁっ」 抜ける瞬間、臣の背筋をブルブルと謎の刺激が走り抜けていった な?な…?何… 気持ちいい…ような不思議な感覚、、 「おつかれ。よく頑張ったな」 「先生…」 「どうした?」 「えと…なんでもなか。帰れる?」 「ああ。真尾、奈南送ってやってくれ」 「「はい」」 「また後で病棟に行く。酸素はこの時間でOFFにしよう。抜管後はトラブルが起きる可能性があるから24時間は要観察で。臣、なるべく体を動かしてほしいんだができるか?」 「うん」 「ただし、転けたりすると危険だから必ず看護師さんと一緒にな?」 「分かった」 臣は祖父江と約束をし、真尾と奈南に連れられリカバリールームへと戻った

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