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尻尾からの解放2
「おかえり臣」
「ただいま…由宇」
「なんか…すっごい疲れてない?痛かった?」
「んー…気持ち悪かった」
嘘。最後ちょっと気持ちよかった…
でも。言えない
「尻尾から解放されてよかったね」
「まだ入ってる感が…しとーよ」
「いやな感じだね」
「うん」
臣はそっと体を起こし、足を地につけた
「大丈夫?」
「大丈夫。先生がちゃんと体動かしてって」
看護師さんと一緒にって言われたけど…知ーらない
フラフラとよたつきながら歩き、由宇のベッド柵を掴むと臣はにぃっと歯を見せ
「転けちゃうとこやった」
「ケガするって!」
「だって…」
ベッドの空いているスペースに腰を下ろし、由宇の体に巻きつき
「早くぎゅってしたかったけん。しょうがなかっちゃろ?」
「…臣」
由宇は臣の肩に顔を預け
「だったな…約束したもんね」
臣の腰に手を回し、抱き返した
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