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いちゃいちゃ

「様子は?」 「先生おつかれさまです」 16時ころ、祖父江がステーションに来た。 「今のところどの子も問題ありませんよ」 「臣は?無事に離床できたか?」 「んー…なんて言うかね?詩乃」 「見てもらった方が早いと思う。先生、こっち」 先陣を切って奈南はリカバリールームに向かい、お昼寝から起きていちゃいちゃする2人を祖父江に見せると、祖父江は目を点にし 「えーと…これはいったい」 「見てのとおりです」 「臣くん、由宇くんとこに潜りこんじゃったんだよね?」 口元を隠しながらクスクスと真尾は笑い、臣に尋ねた 「うん。ぎゅってする約束したとよ。やけん、ぎゅっとしとると。ねー由宇」 「ん。そう」 由宇は臣に手を回し、祖父江、真尾、奈南を見上げた。 「そ、そうか…想定外だな。仲良しとは聞いた気もするが…」 「お互いに負担になっちゃうし臣くんに戻るよう伝えたんですけど聞かなくて」 「だって一緒にいたかもん!」 「大丈夫大丈夫怒ってないよ?ただ、由宇くんお熱出てるからほどほどにね?」 「えーと…臣、聴診をしたいから一旦戻るか」 「や!ここでよか」 「別にいいじゃん、ここで」 「分かった。じゃあお腹出して」 「臣くん、もしもしね?ごろんするよー」 「宵ちゃん…もう小児科じゃないけん。その言い方恥ずかしか」 「ふふ、ごめんね。でもさ、今もかわいいけどあの頃の臣くんかわいいかったよね?詩乃」 「うん。はーいって転がって服まくってくれて愛らしかった覚えが」 「昔話はそれくらいにして…ほら、臣もしもしさせて」 「先生まで!」 臣はむくれながら服をまくり、寝転がった 「これでよかねっ?」 「怒ってるなぁ」 「あんまりいじめちゃダメだし。てか何?もしもしって」 由宇は不思議な言葉に首を傾げた。 「聴診のことを小児科じゃ子どもに説明するときもしもしと言うんだ」 説明しながら祖父江は聴診器を臣の腹に当て 「うん。ちゃんと動いてるな」 「よかった」 「よし、次は由宇の胸のもしもしをしよう」 「え?なんで俺!」 由宇は胸の前で手を×にして拒否を示した

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