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いきなりの直腸診
真尾とともにステーションに戻った祖父江は由宇のモニターに目をやり、真尾に話しかけた。
「安定しているな」
「ですね?寝ているからか波形が乱れることもなくspo2も低下していないです」
「熱が下がり次第起こすか。あまり長いと別の弊害が出てくるし」
「はい。また報告しますね?」
「頼む。真尾、ちょっと臣の様子を見てくる」
「診察?」
「そう。直腸診してくる」
「え?介助いります?」
「いや、が…泣かせることになるかもしれん。聞こえてもびっくりするな。診察しているだけだから」
「了解です」
祖父江はリカバリーに入ると、眠る由宇の顔を見てから臣の元へ向かった
「こっちも寝てるな」
祖父江は棚から潤滑ゼリーを取り出し、椅子に座ると臣の体勢を整え、臣の甚平のズボンを膝下まで下げ、肛門を露出させた
「いきなりしたら驚くだろうが…力の抜けているうちに……」
右の人差し指と中指にたっぷりとゼリーを塗り、まず人差し指で肛門周囲をくるくるとなぞった
ヒクつくそこに臣が息を吐いたタイミングでナカに指を差し込むと
「んぁっ…やーぁ」
臣が驚き体を動かした。
「こらこら。暴れないよ、臣」
「っん、せん…せっ?」
「診察だよ、臣」
「やぁっ抜いてっっ」
「悪いな…抜けれない。増やすぞ」
「い゛あっ…たいよ…っ先生!いきなりひどかよ」
「あらかじめだと恥ずかしがってちゃんと診れないだろう?」
「寝てたとよ?俺……俺っぐぅっ…いやっ…はぅ…そこ痛いぃ」
「ちょっと炎症があるか?臣、俺の指を締めて」
「やだぁっっなんで由宇いるのに…っ」
「寝かせられてるから見えない」
「でも…っ恥ずかしかよ!ひぃっっ」
祖父江はぐりっと指を回し、さらに奥をさぐり「ひ…っふ…ぅえ…ぅぁあん。怖かーっ!今日の痛い…痛い痛いってっぅいやだぁあ」
ステーションまで届くほど臣は泣き叫んだ
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