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宵先輩…自爆
ガラス越しに聞こえてくる臣の叫びに真尾と奈南は顔を見合わせた
「なんか…かなり激しい診察ですね」
「臣くん、あれやられるのは久々だからね。転入前日以来かな」
「前日にしてたんだ?」
「うん、そう。あの子、19なのにまだ精通してないじゃない?当初その治療目的で転入してきたはずなんだけど…マーゲン自己抜去しぃのイレウスになりぃので進んでないんだよ」
「あれ?でも…なんか彼、由宇くんといかがわしいことしてたんじゃ…」
「そこはおとこのこだし…閉鎖された空間だから自家発電?の延長なのかな?」
「まあよく分かりませんけど、自分でやるのと他人にやられるのじゃ違うでしょうしね」
「そうなんだよ。やっぱり自分のタイミングでやれるかどうかって心のもちようも違うし、いきなりこられると痛いんだよね。しかも寝てる時にでしょ?あれってびっくりするから怖いんだよ。何よりあの人容赦ないから」
「へ?」
「え?」
いま…自爆した?宵先輩…まさか、な?
結婚…してるはずなのに?
「えーと…先輩、それ…他の人に言っちゃダメですよ?」
「ん?」
気づいてないし…天然なのかな?この人
魔王のくせしてふわふわしてんだから
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