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終わらぬ直腸診
「…っぅ…うう…」
「そう、もっとおしりの穴に力を入れて」
ぐっと指を押し上げ、祖父江は臣の腹壁を内側からなぞり
「っひぃ…そこ…やだぁ…はぁ…はぁ」
臣は痛みを逃そうと脱力し
「違う。逆だ…力は抜くんじゃなく、入れるんだ」
「痛いのに…無理…いつまで…すると?もう…許して」
「許すもなにも、別に罰を与えているわけじゃない」
「どうせするなら気持ちよくしてほしか!」
「気持ちよくしてほしければお願いしてみなさい」
「うー…先生いじわる…」
「言葉のやりとりもホルモンの活性化には重要だ」
「由宇が嫌がるわけが分かったばい…仕方ないけん…甘えさせてほしか!痛いのはイヤやけん気持ちよくして」
「よくできました」
「っぁふ…あ…しゅご…さっきまでと全然違う」
「気持ちいいか?」
「うん…っ」
「じゃあ続けられるな?」
「や…ぁん…せんせ…ぇ」
「ちょっと奥いじるぞ」
奥と聞いて、思わず臣は体に力を入れ足の指を曲げベッドの柵を握った
「そんな身構えなくて大丈夫だ」
「で…でも」
「大丈夫。俺が大丈夫と言って大丈夫じゃなかった時あるか?」
「なか。……っんぅ…あ…っあ、チカチカして変」
「本当はもっとぐりぐりして血流をよくしたいが痛いみたいだから仕方ないな?」
「っあ…ふ…ぅ」
「陰茎に反応はあるんだがなぁ…」
「やぁ…ぁん…しょこばっか…ぁ」
「カウパーすらあまり出ていないからまだかかりそうだなぁ…」
「ひ…ぃん、…も、やめ…たか…」
「だめ。あと10分」
「もたん…っ」
「頑張れ」
「おしり…や…変っ…イク…っ」
「まだ早い」
祖父江はすっと指を穴から抜き
「…ぅ…あ?」
「陰茎に刺激を与えての反応を診ような?臣」
臣は荒く呼吸を繰り返し振り返って祖父江を見、眉を寄せ首を横に振った
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