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宵 未知の世界
「このあたり…雅宗は泣くんだけど、きつくないです?」
「…ん…ちょっと苦しい…かな?泣くの?彼」
「あいつ、痛いの嫌いだから」
牟呂は真尾の腹を撫で、爽やかに笑い
「この奥…痛いって泣くんだけどめちゃくちゃに乱れてイキまくるからかわいいんすけどね。なかなかヤらしてくんない」
「なんか…想像つかないかも」
「騎乗位…慣れないんだけど、どうしたら楽?」
「え?したことない感じ?」
「雅宗はしてくれないんでよく分かんない。教えてください」
真剣な表情で牟呂は真尾に教えを請い、真尾は頷いた
「分かった。僕が動くからじっとしてて?」
「はい」
「動くよ?…っん…は…っぁ…奥…苦し」
「…っ…すご…宵さん…あんまり激しく動かないで」
はじめての感覚に牟呂はすぐ果てそうな気がして、真尾の腰を掴んだ
「…っ掴んだら…動きにくい、雫っ」
「動かれるとイっちゃうんで」
「じゃあ…やっぱり動いて?下から突けれる?」
「は…はい。やってみます」
真尾の腰から手を離し、ベッドに手をつくと牟呂は腰を突きあげた
「ひっ…ぁあっ…何これ」
「痛い?」
「違っ」
「じゃ続けます」
「っんぁっ…あっ…深いっ」
先ほどまで届かなかったところまであたり真尾は髪を振り乱した
「は…ぁっすごっ…雫…の奥くる」
「まだいけますよ…ほら」
「っあぁあっ!だめ…っそこ…痛いぃ」
「ちょっと我慢で…」
「は…ぅー…」
経験したことのない痛みに真尾は涙を流し、その顔を愛しそうに牟呂は眺め
「そのまま後ろ倒れて」
「…ぁ…あ…」
後頭部を支えられ後ろに倒されるとさらに繋がりが深くなり
「体勢ちょっときついですけど…頑張って」
「ひぁーーっ」
牟呂は真尾の直腸を抜け S状結腸のはじまりを突いた
衝撃と痛み、未知の体験に真尾は泣き叫び、不思議な感覚にうつろな顔をして牟呂を見上げた
「……し…ずく…体が変」
「無理させましたね。かわいかったです」
牟呂は真尾の頬を撫で、次いで唇に触り
「キスしていい?」
「…うん」
真尾は両手を伸ばし牟呂の口づけを受け入れた
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