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宵さん、溺愛される
翌朝、祖父江は真尾より一足先に目覚めハム卵を作っていた。
キッチンから真尾を眺めるとスヤスヤと心地良さそうに眠っていて祖父江は微笑んだ
愛らしいな…そしていじらしい
コーヒーマシンからいい香りが漂いはじめると、むくっと真尾は起き上がった。
その頭には可愛いらしい寝癖がついていた。
そんなとこまでかわいい…
そんな真尾はコーヒー党でコーヒー大好きな真尾のために再び抱くようになってからマシンを買った。
もうすぐ毎日活躍するようになる…
「おはよう、宵」
「う…ーっ」
出来上がった朝食とコーヒーを並べ、不機嫌な真尾の元へといくと、祖父江は真尾の額にキスをし
「寝ぼすけ宵さん?起きような。ごはん食べよう」
「んーっ」
「ほら、立って」
祖父江は真尾を引き起こし手を繋いでダイニングテーブルに誘導し、座らせるとその手にマグカップを握らせ
「コーヒー。熱いぞ?気をつけて」
うとうとする真尾の口内にコーヒーを流しこみ、飲みこんだのを確認すると真尾の頭を撫で
「よーし…いい子だ。おいしい?」
真尾が頷くと祖父江は微笑み
「そりゃよかった。手を離すぞ?後自分で飲めるな?おっと口からこぼれてる」
祖父江はペロっとこぼれたコーヒーを舐め、
真尾はぽーっとしながら恥ずかしそうに口元を舐められた
「くすぐったい。うん…おはよ、実継さん。ありがとう」
「どういたしまして。食べたらデートな?」
「どこ?」
「内緒」
支度が終わり車をしばらく走らせ、病院近くに来た頃、病棟から電話がなり路肩に停め祖父江は電話をとった。
内容を聞き
「ちょうど今近くを走っているからすぐ着く」
電話を切ると再び車を走らせ
「宵、ちょっと病院寄る」
「誰か急変?」
「いや、違う」
「臣が俺を求めて泣きじゃくってるらしい」
「愛されてますねぇ、実継さん」
「まあ、親代わりでずっと側にいたからな」
車は病院の、敷地へと入っていった
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