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祖父江、参上

牟呂が祖父江に電話を済ませ処置1に戻ると臣が泣きじゃくり、臣は周防にあやされていた 「よしよし、泣かんでええよ?今、祖父江先生来てくれるからな?」 「む…ちゃ…っ帰りたかよ。帰して」 「ごめんな?検査終わったら帰したるから辛抱やで?」 「っぅう…っえ…ひく…っ」 「あかん。泣きやまん」 ウィーン…ガチャー 扉が開き祖父江と真尾が連れ立って処置1にくると、臣はすかさず祖父江に向かって手を伸ばした 「せんしぇ…ごめんなさい。おやすみって聞いたけど…先生いないと俺…検査できんけん」 「瀬谷先生、技術のある先生だから怖いことないんだぞ?臣」 「でも、先生がよかよ」 「側についてるから、瀬谷先生にやってもらおう?」 「分かった。宵ちゃんも来てくれたと?」 「うん。ちょうど一緒にいたから着いてきたんだよ。手を繋いでてあげようか?」 「うん」 やや落ち着きを取り戻した臣を見て牟呂は 「この場は先生と師長に任せてもいいです?俺、別の業務入ろうかと」 「いいよ。周防はどうする?受け持ちだし、見守っていくよね?」 「はい。そうします」 牟呂が退室すると、瀬谷はゼリーの入った針の無い注射器を手にしバスタオルを周防に渡した。 「じゃあ再開。臣、気持ち悪いと思うけど少し我慢で」 「うん、んーぅ」 ナカに入りこんでくる独特な感触に臣はうなった 気持ち悪かーっ 瀬谷は注射器をトレーに乗せるとテレビ画面のようなものを引き寄せ 「ちょっとエコーね。臣、おしっこは最後いつ?」 「連れてかれる少し前」 腹にクリームを塗られ塗りひろげるように機械を滑らせていくと、瀬谷は計算をはじめ 「推定150…。まだ30分かそこらで多いな」 「調べたことないけど残尿100はあるんじゃないか?」 「だとしたら合点がいく。臣、いまおしっこしてって言ったらできるかい?」 「ここですると?」 「臣、たぶんトイレに連れていくとこの部屋帰ってこれないよね?」 「祖父江先生が言うとおりになると僕も思う」 「さすがにこの格好じゃ出ないだろうからいったん、椅子戻そうか瀬谷」 「分かった」 椅子が元の形に戻ると臣は4人に見つめられ真っ赤な顔をして恥ずかしがった 「やぁっ見ないで」 「照れられてもななぁ…まあ気持ちは分からんでもないけどな?やらな終わらんのやで頑張りぃ」 周防は臣の陰茎をつまみ尿瓶にあてがった 「ほら、しー」 「むーちゃんやだ」 「やだやないの。検査。ほらしーって言うてみ?」 「うー…しー」 チロチロと尿が出る音がし、周防はにぃっと笑い 「よかったなぁ。出たで」 「周防いくつ?」 「んー…50ってとこ」 「残るな」 「椅子戻すぞ」 再び椅子が、変身し臣はほっとしたのも束の間、絶句した。

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