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残尿測定

「臣くーん。大丈夫力入れると痛いからリラックスね?」 「宵ちゃん、…っん…怖か」 「よしよし」 真尾は臣の手を握り頭を撫でてなだめ 「先生、カテーテル」 「ありがとう」 瀬谷は周防が開けた袋の中からカテーテルをつまみ取り出し、周防は先端に潤滑ゼリーを塗った 「じゃあいくよ」 臣の陰茎を瀬谷は握り、鈴口のナカにカテーテルをトントンと押しいれていった 「…ぅ…っい…た…」 角度を変えさらに進められていくと臣は真尾と祖父江の手を握った。 2人は握り返し 「あと少し頑張れ」 「う…ん…っ、でも…痛い」 「だな?通される時痛いな」 「祖父江先生もされたことあると?」 「ああ。20代のころにはめ外しすぎて飲み過ぎてな…苦い過去だ」 「えー初耳です」 真尾が驚いて口を挟んだ 「僕は経験無いから頑張れとしか言えないけど頑張れ臣くん」 「う…ぅう…恥ずかしいのにおしっこしたのに管通すとかなんね。だったら最初から管通せばよかに」 「残尿測定したいから仕方ないんだ。すまないね。いまお腹にどれだけ残っているか管で出して量を測るから少しの辛抱だよ」 「瀬谷、通りそうか?」 「んー…由宇ほどじゃないけど、この子もつかえるね。2人とも前立腺エコーしてしっかり診た方がいいと思う」 「由宇は肥大がありそうだが、臣も炎症がありそうな感じなんだよな触った感じ」 「ん。明日祖父江出勤だよな?臣は明日予定入れようか」 「分かった。周防、明日8時30分以降おしっこさせるな。少し多めに水分摂るように申し送って」 「え?何やるんです?」 「経直腸エコー」 「え…ちょ、臣くん…それやれるん?由宇くんもやけど」 「指2本いけたから大丈夫だ」 「周防、心配なら起床後からプラグを挿れるように伝えてくれるかい?」 「分かった…けど、泣くやん。それ」 周防がつぶやくと、瀬谷は臣からカテーテルを抜き 「…っん…っう…終わった?」 「ああ頑張った。100出てきたね。やっぱり残尿がかなりあるようだね」 「先生…明日何しようとしとると?」 「検査」 臣はきょとんとしながら頷き、終わった安心感から無防備に足を開きリラックスしはじめた ふぅ…痛かったばい 早く椅子、戻らんやろか? 気のせいかむーちゃんがコソコソ先生になんか渡しよーと やな予感…

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