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いじわるな実継さん

翌朝、祖父江は言ったとおりに朝イチで病棟にあがり奈南に挨拶をした。 「おはよう。夕べはありがとう。宵は?寝れたか?」 「その…満足されて朝に痛みで起きるまではよく寝られていました」 「エロスイッチ入った宵を鎮められたか。すごいじゃないか」 「え…」 「スイッチ入った宵は普段とまるで違うからな。驚いたろ?」 「う…その通りです。あんなにえっちになると思わなくて…」 「そう育てたのは俺だからな」 「なんでそしたら坐薬を指示にするんですか!」 「いや、家に帰ってから気づいた。まあ、宵がエロスイッチ入ったら入ったで仕方ないと思ってそのままにしたが驚かせたな」 「勘弁してくださいよ。あんなに焦ったの久々ですよ」 「これに懲りたら悪戯心は出さないこった」 「ですね。学習しました。さあ宵先輩のとこ行ってあげてください。待ってますよ」 「ああ、おつかれ。奈南」 「実継さん…」 「おはよう、宵。夕べは寝れたか?」 「あの…ごめんなさい。僕…」 「どうした?」 「浮気…したかもしれない」 「ん?」 「その…坐薬されて…つい気持ちよくなってしまって…ねだってしまって…実継さんいないのにイかされてしまいました」 「それで?」 「ごめんなさい」 「宵?奈南からちゃんと聞いているし、それは浮気じゃない。不可抗力だから気にするな」 「でも…」 「お仕置きされたいなら話は別だが?」 「え?」 「治ったらお仕置きされたいか?」 「…っ」 真尾は答えが言えず、顔を背けた 「それはYESととるぞ?」 「実継さんのいじわる。ちゃんとごめんなさいしたのに…」 「お仕置きじゃなく褒めてもらいたかったのか?」 「褒めてもらえない…イっちゃったし最後までしちゃったもの」 「そうか」 「怒らないの?」 「気持ちよくしてもらえたんだろう?」 「うん」 「だから、寝れたんだな?」 「うん」 「ならいい。寝れたか心配だった」 祖父江はちらっと尿バックの中を見て、真尾を抱きしめ 「今朝廃棄した中にもいま袋の中にもそれらしきものはないからまだ石が出てないな。まだ痛みの波が来るだろう?」 「うん…実は今朝も。耐えれたけど」 「耐えた?なんで奈南を呼ばない。気持ちくなるから坐薬挿されるのが嫌だったのか?痛みは我慢するものじゃない。排石まではまだしばらくかかる。素直に甘えろ」 「でも…」 「吐き気は?」 「大丈夫…です」 「分かった。鎮痛剤、内服にするから。それなら呼べるな?」 「う…うん」 「じゃあ、また来るから」 「行くの?」 「ああ。臣のエコーの支度もあるし。あと、由宇の動脈血採血の手伝いもあるから行くよ」 「行ってらっしゃい」

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