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一度着いた火
涙目で見上げてくる真尾を見て、奈南はうろたえ真尾のナカから指を抜き
「ごめっ。すみません、先輩。泣かせるつもりじゃ…っ」
「…は、ぁ…ぅ…詩乃、これどうしてくれるの?」
「え?」
「下手に煽ってくれたから欲が止まらない…たまらなく疼くの。分かる?」
「そ…それって?」
「分からない?僕に火ぃ着けたたんだから責任持って消火してもらいますよ?」
「せ、先輩…っ!?」
「できない?責任取れないなら一丁前に手ぇ出さないで…っ」
「ちょ、ちょっと待って。何怒ってるんです?」
「一度着いた火はなかなか消えないの!実継さんいないのにどうしてくれるの!!」
感極まり真尾は涙を零して訴え
「な、泣かないで…先輩」
「止めてって言ったのに…詩乃のばかぁ」
「えーと……これ、どうしたらいい?どうしたらその火は消えるんです?」
「抱いて…っ、抱いてよ…!」
困った…
これって、言われるままに最後まで手を出したらまずいやつでは?
あきらかに冷静じゃない
浮気がどうの…って言ってたの忘れてる感じ?と、言うより性欲が理性上回ってるような、、
「先輩、ちょっとだけ待って?」
「逃げるの?」
「ち、違います。とにかく、ちょっと時間ください!」
奈南は真尾を部屋に待たせたまま、ステーションへと急いだ
祖父江先生にどうしたらいいか聞かなきゃ!
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