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コードイエロー

「コードイエロー。少年特殊治療棟。コードイエロー少年特殊治療棟」 祖父江の低く、明らかに怒っている口調の館内放送が病院全体に響いた。 ちょうど、周防・牟呂・先輩2人がステーションに付いたときその放送が鳴り4人は青ざめ固まった 「コードイエローって…研修では習ったけど、、実際に発令するやなんて…っ。えらいことになったで」 呆然としている4人を視界にとらえ、祖父江は叫んだ 「おまえら固まってる場合か…っ?師長は、どうした?!」 「師長は…入院中なので今日は当番で俺が一応代理を……」 「そんなことは分かっている。まさか、連絡していないのか?。棟内にいるのに最高責任者に連絡がいっていないのは問題だぞ」 「え…だから、入院されて……」 「あー…っ゛入院してようといるだろうが!由宇を見失って何分経つ?」 「何分って…」 「申し送り前はいたのかい?」 「いてた。採血しに行ったときに気づいたんやけど…」 「じゃあ、20〜30分は経ってるね」 瀬谷の落ち着きはらった態度にさらに祖父江はイラつき 「だからっ!なんでそんなに悠長なんだよ。こうしてる間に急変悪化して低酸素脳症にでもなったらどうする。ただでさえ呼吸不全に近い状態なのに。由宇が心配じゃないのか?おまえの患者だろうっ!」 「見つけたら後からいくらでも怒ればいいさ。脱走してしまったものは仕方ない」 「朱雀っっ!」 「先生っ、今の放送…エスケープってどういうことですかっ!どの子っ」 祖父江が大声を出したそのタイミングで、ステーションに真尾が走ってきた

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