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臣くんも!?
「雅宗!とりあえず、まーちゃんの部屋と臣くんの部屋が怪しいからそこから行くよ」
「分かった!どっちかの部屋にいてるとええけど」
普段走らない廊下を走ってまーちゃんの部屋に行くと、折り紙で紙飛行機を飛ばして部屋中を飛行機まみれにして遊ぶまーちゃんが不思議そうに周防と牟呂を見、
紙飛行機だらけの部屋に2人は驚き
「のぁっ!なんちゅーことになっとるんっ」
「まーちゃん!!お部屋ひどいよっ」
2人に怒鳴られて真白はベソをかき
「やぁあん、なんでこの時間に来るの?怒らないでー」
「あ、いやいや…いまそんな場合ちゃうねん。あんなまーちゃん?由宇くん見とーへん?」
「見てないよ?」
「もしかして…クローゼットにいないよね?」
「ええ…いたらまーちゃん怖い」
(これでおったらまーちゃん、えらい策士やけど…)
クローゼットを周防は開け
「おらん。おるわけないかぁ…。どこに行ってもうてん」
「ゆっくんいないの?」
「んー…ちょっと見当たらなくなっちゃってね?でも、大丈夫だよ。まーちゃん疑ってごめんね?お部屋は後で一緒にお片付けしようね」
「お片付け、まーちゃんひとりでできるよ。しょっちゅうやってるから」
「え?そうなの?」
「先輩っ、まーちゃんとのおしゃべりはまた後!次、探しに行こか」
「分かった。またね、まーちゃん」
「バイバイー」
真白の部屋を出て、臣の部屋を訪れると2人は絶句した。
「臣くんも消えとるー」
「そこのトイレとかデイルームは?」
「ヤバいってこれ!!」
「ステーションいったん戻ろう」
走りながら祖父江に牟呂が電話をかけると
〝何があった!?もぬけの殻になってる゛
「エスケープされた可能性が高いです…っ。いま瀬谷先生…」
〝もう瀬谷はいるよ。由宇の血ガス採取難航して臣のエコーが遅れる可能性あったから一緒に来たら…なんてザマだ〝
〝実継、そう怒らない。怒っても解決しないんじゃないかい〝
〝あ゛?おまえは悠長すぎだっ。と言うか仕事中に名前で呼ぶなっ!朱雀っっ。由宇が急変したらどーする気だっ!」
ツーツーツー
「え?切れた…」
「なんなん?電話切られたん?」
「それもだけど、祖父江先生が切れてる」
「え?マジ…」
2人は唇をひきつらせながらステーションを目指した。
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