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エネマグラ 2

「なぁ周防?ひょっとしてエネマグラが気持ちいい道具って知っていたりするのか?」 「そーそそ、祖父江先生ー藪から棒に何聞きますねん?」 周防は図星をつかれて慌てふためいた。 「違うのか?」 「えと…違わんです、はい」 しゅんと小さくなり、頷き 「ほら、臣。気持ちいいくなれるって」 「むーちゃん本当?」 「ええと…うん。そやで。その…イけるようになるまでは練習必要やけど覚えたらめちゃ気持ちいいで」 「むーちゃん…えっち。気持ちいいなら俺、頑張る」 「えらいえらい」 祖父江は臣を撫で、瀬谷は臣から離れてデスクに向かって歩いていき周防に 「もうそろそろ終わりだから戻ってもいいよ、周防。前がつらいだろう?」 「前だけじゃなく後ろもじゃないか?」 「先生らセクハラで訴えんでっ。責任もって最後までいてますんで!」 「はは。えらいなぁ」 笑いながら瀬谷は椅子に腰掛け、カルテ記入を始めた 「ん……っふぁ、なんか…おしり変」 「少しずつそれが気持ちよくなる」 息を荒くして15分を臣は耐え、時間が経つ頃にはじっとり汗ばみ臣は潤んだ目で祖父江を見上げた 「は…ぁ、ぁ…先生。も…いい?」 「ああ。よく頑張った。少し違和感があるだろうが抜くよ」 ナカの異物感が消えると臣はほっと胸を撫でおろし 「…んぅ…ぁあ…終わった…」 「うん、おしまい」 「…疲れた…もぅ動けんけん…どうしよ」 「いつもどおり抱っこしてーでいいんじゃないか?」 「抱っこしてくれると?もう怒っとらん?」 2人の様子に瀬谷は笑い 「はは、祖父江に怒られたのがよっぽどこたえたようだね?臣」 「うん…怖かった。もうせんもん。せやけん、抱っこしてほしかよ」 「よく反省したみたいだな?じゃあ抱っこで帰ろうな」 祖父江はうやうやしく臣を横に抱き上げ、臣は嬉しそうに祖父江の首に巻きつき 「先生、やっぱり好いとーと」 「よしよし。疲れたんだろ?寝なさい」 「うん…。瀬谷先生、治療ありがとうございました」 「どういたしまして。お礼言えてえらいよ。また午後にでも周防にお風呂に入れてもらうといい」 「うん。むーちゃんまたね」 「うん。よー頑張ったな。えらかったで?」 瀬谷と周防は2人を見送り、祖父江と臣は部屋へと戻った

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