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スパルタなんてやぁだっ(泣) 2
「臣とかまーちゃんなら喜んでぎゅーし返すんだろうけどさ俺やらないよ?」
由宇は意地を張り、むくれて可愛くないことを言い
「はいはい。意地っぱりだね?由宇は。素直に甘えればいいものを」
「まったくだ」
祖父江は周防から受け取ったシリンジを古いカテーテルに繋ぎ中の固定水を抜き
「3、2、‥」
「ひぃやっ」
聞こえるカウントに怯えて、由宇はさっと瀬谷に抱きつき
「怖いっ……んんっ」
祖父江は手袋を付けた手ですーっとカテーテルを抜き、手袋の中にカテーテルをまとめていき手袋を脱いで、廃棄ボックスに捨て
「結局、そうなるよな?由宇。本当、素直じゃないな?最初からそうすればいいものを」
すがる由宇の頭を瀬谷は撫で
「そうなじってくれるな、祖父江。今からもっと辛い目に合うんだから」
「先生、それフォローになってませんよ?」
「そう思うかい?牟呂」
「はい、限りなく。それより付き番周防だけでいいですかね?俺、別業務行きたいんですけど…」
「周防次第かな。きちんと観察につけれれば1人いてくれれば問題ないが…」
「?。ちょっと意味分からないですけど、なんか不都合でてきたらPHS鳴らしてください。真尾師長のとこに行く用があるんで」
「分かった。行ってらっしゃい」
由宇を抱きしめたまま瀬谷は手を振り、出て行こうとする牟呂を祖父江が呼び止め
「あー、牟呂。もし真尾が駄々こねるようなら後で言えな?対応する」
「了解です」
駄々こねる…??
意味不明…
師長さんが困らせるわけないじゃん
俺らじゃないんだから
瀬谷の肩口に顎を乗せ、由宇は不思議そうに祖父江を見た
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