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宵さん、退院

翌朝、無事に排尿確認ができ、真尾の退院許可がおりた。 「真尾師長、おめでとうございます。退院許可おりたんで点滴抜きますね」 「牟呂、昨日は…」 「大丈夫です。俺もからかってすみませんでした。それより、無理しないでくださいよ? ゆっくり休んでください」 「ありがとう」 針が抜かれ、絆創膏が貼られると真尾は牟呂に頭を下げた 「え、ちょ…頭、あげてください」 「牟呂には特にお世話になったから。もちろん詩乃もだし、他の子もだけどね?ワガママな僕によく、付き合ってくれたと思うよ? いいチームになってきた気がする」 「師長…」 コンコンー 「感動の退院お礼のとこ悪いが…宵?着替え、持ってきた」 「ありがとうございます。あ、実継さんっ!部屋出たらみんないますから呼び方気をつけて」 「分かった。じゃあ真尾師長?退院手続きしてくるから。また後で」 「はい、待ってます。祖父江先生」 支度と手続きが済み、ステーション前に設置されているベンチに真尾が座ると 臣、真白が通りがかった。 「あ、師長さんっ」 真白がいつもと同じように真尾に抱きつき 「まーちゃん、おはよう」 「退院?」 「そう」 「いいなぁ、まーちゃんも早く退院したい」 「真白ちゃん、あんまり体重かけちゃいかんばい。師長さん病み上がりやけん」 「やだ。お部屋に遊びに行っていいか分からなくて行けなかったんだもん。甘えたいっ」 「真白ちゃん困らしたらダメ」 「大丈夫ですよ?よしよし、これでいい?」 「うんっ師長さんだぁいすきっ。お仕事しに来るの待ってるね!」 「ありがとう。回復したらまた来るね?」 臣は2人のやりとりを見て、少し考え 「師長さん、俺たち由宇に会いに来たと。師長さんも会っていかんね?時間なか?なかやったら退院したよって伝えるけど…」 「じゃあ少しだけ会っていこうかな?」 真尾は立ちあがりステーションの中へと入り、臣と真白がそれに続いた

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