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宵さん、嫉妬 2

周防が消えて2人になると沈黙が続いた 沈黙を先にやぶったのは祖父江だった 「宵…すまない」 「何が?」 「宵の寝ているうちに雅宗に手を出したこと。おまえを軽んじた。考え足らずだった」 「雅宗に浮気させたのはすまないと思わないの?」 「浮気…そうだな。そうとれるな…。宵、抱きしめたい。近くに来てくれるか?それとも、そっちに行っていいか?」 「いやだ」 「どうして?」 「うやむやにしようとしてる」 「宵…」 祖父江はしばらく悩んだが真尾に近寄り、後ろから真尾に覆いかぶさり真尾の背を抱きしめた。 「いやっ」 「宵。うやむやになんてしない。いろいろとすまなかった。宵が好きなんだ、誰よりも愛してる。宵が安心するまで何度でも言う。愛してる」 香る祖父江の自分と同じシャンプーの匂いに祖父江に対する愛しさを感じ 祖父江の真剣な態度、言葉に安心感を覚え真尾はまた涙を垂らした 「宵…」 「…っ。ごめんなさい…混乱して。なんだか、すごく実継さんに怒れて…実継さんのすることは全部受け入れたいけど、僕の知らないところで誰かとしているのは辛い…嫌なんです…。実継さんに見られながら誰かとするのはドキドキするし…誰かを実継さんが抱いてるのを見るのはやきもちやけて盛り上がるけど…浮気は嫌だ」 「本当にすまない。辛い思いをさせた」 「もう、しないで?約束してください」 「約束する。しない」 「実継さん…キスしたいです」 上を向き、真尾は祖父江と唇を合わせた。 体勢を変え真尾を仰向けに横たえると、さらに深く口づけお互いの舌を絡めて仲直りのキスをした。

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