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牟呂、なんだか寂しい
「ーーー」
「静か…だな。何か寂しい…変な感じだ…」
牟呂は狭いと思っていたアパートの部屋でベッドに入り、ひとり呟いていた
「しー先輩〜っ聞いてやぁってここにあいつが来るのが当たり前だったもんなぁ」
クスッと牟呂は笑い、目を閉じたがなかなか寝付けなかった。
しばらくして寝付けたものの牟呂はすぐに目を覚し、携帯電話を手に取った
「?祖父江先生から通知?こんな時間に?」
疑問に思いながらメールを開くと、
明日送るつもりだったが、恋しがってるから雅宗を迎えにくるようにと書かれていた
恋しがってる…そんな健気なタイプだっけ?
痛いことされてないといいなとは思ってたけどなんだかんだで楽しんでんだろうなとも思ってた。
違うのか?
明日、会うのが楽しみだ。
牟呂はようやく、深い眠りに入り明日に備えた
・
・
マンションのエレベーターに乗り、祖父江の部屋の扉の前に立つと何故だかドキドキしてきた。
はやる気持ちをおさえながらドアチャイムを鳴らすと、中から祖父江が出てきた
「おはよう、いらっしゃい」
「おはようございます。あの、ありがとうございました」
「いや、こちらこそ楽しい時間を過ごさせてもらったよ」
「雅宗と宵師長は?」
「まだ寝てる。かわいいことになってるから来るといい」
言われて部屋へと入りベッドに近づくと2人は向かい合い♡の形で横を向いて丸くなって寝ていた
「え…わ…なんか、ちょ…萌えますね。こういうの」
「だろ?可哀想だから起きるまでそのままな?2人とも満足して心地よく寝てるから」
「雅宗が痛がることはしてないですよね?」
「多少はやっぱり挿れるとこが挿れるとこだし痛かったみたいだが、それ以上に気持ちよくて泣きじゃくってたから大丈夫だ。ちょっと俺たちの激しいプレイを見てショックを受けていたからお仕置きには十分だった。お前も一晩、ひとりぼっちはこたえたろ?」
「はい。こんな寂しいと思わなかったです」
「大事にしてやれよ?」
「ええ、もちろんです」
2人が話しているうちにしばらくして、真尾と周防は目を覚まし、周防はキョロキョロとあたりを見回した
「…ぅ…ぁ〜…え?ああ、実継さん宵さんとこにいたんやった。っあ!」
見回した先に牟呂をとらえ、体が自然に動き牟呂に周防は抱きついた
「しー先輩っっ」
「おっと。どうしたのさ?雅宗」
「迎えに来てくれたんや?」
「うん」
「嬉し…ちゅ」
周防は嬉しさのあまり牟呂の唇に口づけた
「あ、ちょ…雅宗」
その光景を起き抜けに見た真尾がにまぁと笑い
「かわいい…」
「だな?でも続きは帰ってからにしろよ?」
「えと、はい。ありがとうございました。ほら、雅宗」
「おおきに。明日仕事で!」
「はい。元気に出勤してくれるのを待っていますね?」
「おつかれ。また来るといい。今度は2人で」
4人は解散するとそれぞれのカップル同士で休日を満喫して過ごした
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