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膀胱鏡からの解放
由宇の陰茎に輪を通し、佐渡が緊張の面持ちで調整の部品をすぐに締めれるように待機していた。
「じゃあ…合図で抜くよ。いちにの…さんっ」
「いやぁあっ」
動かされた痛みで由宇は叫び、唇を震わせた
ずるっとナカから器械を抜き、瞬時に血が滲んだがペニスクレンメで鈴口を緩く塞ぎ、ガーゼで佐渡は軽くおさえた
由宇は陰部に感じていた痛みが軽減されたものの、違和感は消えず
メソメソと泣いていた
「っぅ…っく…ふ…」
「由宇、こっちのベッドに移すぞ」
慎重に由宇を全員で担ぎ、普通のベッドへと横たわらせた
宙に浮いた感覚が無くなりいくらか安堵感を覚え、由宇は祖父江に飛びついた
「あっと…急に動くな。それと由宇?一応聞くが甘える相手間違ってないか?」
「間違ってない。瀬谷先生好きだけど…今日は好きくない。祖父江先生がいい」
「そっか。嫌われたな?瀬谷」
「覚悟はしていたから仕方ない。また、信用を取り戻せれるように頑張るよ」
「瀬谷先生のこと信用はしてるし嫌いじゃない。ただ、好きくないだけ。痛いことしてくる先生は好きくない…怖い」
「ありがとうね、由宇。とりあえず、この場は祖父江…きみに任せていいかい?」
「ああ、問題ない」
「佐渡くん、医局へいったん戻って振り返りをしよう」
「あ、はい」
瀬谷と佐渡がいなくなると、片付けをしながらふと表情を暗くする周防を見つけ祖父江は
羞恥対策に置いているバスタオルを周防に向かって放った
「…っ!?」
「今は励ましてやれん…そこのパートナーに甘えてろ」
「?」
気づいていない牟呂に祖父江は
「先輩、フォロー」
「え?」
言われて周防の表情の変化に気づき、祖父江にお辞儀をして、牟呂は周防を連れてステーションへと帰った
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