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周防、凹む

「…っう…ぐす…」 バスタオルに包まれて周防は声を押し殺して泣き、牟呂は周防が転けないように誘導をした。 その様子に気がついた真尾が立ち上がり 「どうしたの?それ、周防?」 「はい。ちょっと…我慢しきれなくなっちゃったみたいで」 「ん。分かった。休憩室使っていいですよ。コレ書いたら様子を見にいきます」 「はい。おいで、雅宗」 周防は牟呂に促されて休憩室のソファに座り、牟呂に抱きつき、牟呂は抱き返して背を撫でた 「せん…ぱ…怖かった…」 「だね?俺もビビったよ。ベルト外れるとは思わないし」 「俺が悪いねん。ちゃんと確認せんかって…しー先輩が結わえとったら外れんかったかもしれん」 「それは分からないよ」 「でも…」 ガチャー… 「ごめんね?開けるのちょっと早かったかな?」 ソファに座り、周防の顔をのぞきこみ 「師長…すんません…ここんとこミスってばっかや、俺」 「大丈夫」 「何言うてんねんっ大丈夫やないで!由宇くんになんかあったらどうしたら…っ」 「それは誰にも分からない。次に同じミスをしないようにするの。きみら後輩のミスや足りないところは僕らや先生がリカバリーしてくれる。だから甘えていいんだよ?」 「はい…」 「僕も昔は隠れては泣いてたけど、いろいろな人に支えられてなんだかんだで23年やれてます。だから大丈夫。エンブレムが若葉のうちはたーくさん先輩に甘えなさい。ね?」 「宵さん…っ、もうなんか俺、いまなら宵さんに抱かれてもええ!」 「え…ちょ、、僕には荷が重いよ。雫にしっかり慰めてもらいなさい。なんなら実継さん貸してあげる。あの人、慰めるの上手だよ?」 「ちょーっと」 牟呂が割って入り 「先輩としてパートナーとして雅宗は俺が責任もって慰めますんで。あんまり実継さんに甘えさせてそっちに心を傾けられると俺困っちゃいます」 「大丈夫。貸してはあげるけど譲ってはあげないから」 ニッコリ真尾は笑い、周防の肩を優しく叩き 「しばらく休憩してて?泣き止んだら戻っておいで。待ってます」 穏やか態度で周防を励まし、休憩室から出た

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