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由宇、ふにゃふにゃ化
周防が凹んでいるころ、由宇は祖父江にべたべたに甘えていた
「祖父江先生…祖父江先生」
由宇の隣で添い寝をする祖父江を何度も呼び由宇は抱きつき
「はいはい。あんなに俺のこと嫌ってたのにすごい変わりようだな」
「あん時はあん時…いまはいまだし…注射嫌いの俺にとっては先生、もはや神と思う」
「ん?たしか般若じゃなかったか?」
「あの時は本当に怖かった!!」
「そうむくれるな。興奮するとまた出血するから」
「うん。祖父江先生あのさ…内緒だけど、気のせいかもしんないけど…おしりの治療…この前ちょっと気持ちよかったかもしんない。痛いけど」
「どうした突然」
「だって…早いとこ治療して退院したいじゃん。俺が痛がるの可哀想とかで進めるの躊躇してるとかなら…大丈夫だよって伝えたくて」
「おりゃ」
祖父江は由宇の髪をくしゃくしゃと掻きまぜ
「伝えたの後悔するなよ?熱が落ち着いたら再開だから」
「うん。あ、でも優しくしてね?我慢するけどなるべく気持ちいいがいい」
「はいはい、分かった。善処する。ほら、ちょっと寝なさい。もう少し状態安定したらベッドごとリカバリーに運ぶから」
「やだ、甘えたい」
いつぞやと同じように祖父江の腹の上に寝そべり
「重…。由宇、ちんちん痛くないのか?」
「痛いよ。でも、この寝方気持ちいいから我慢できる」
しばらくトントンと由宇の背を叩くと、由宇はとろんとして寝息を立て始めた
「甘えん坊で泣き虫で意地っぱりで手がかかるなぁ、由宇は。でも、憎めん…かわいいな」
しみじみ呟くと、祖父江も目を閉じた
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