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頑張れ、由宇くん 2
「由宇?大丈夫?怖かね?」
「怖いよ」
「手ぇ繋ぐ?」
「うん」
「よかよ」
臣はパペットのついていない方の手で由宇の手を握りうつ伏せになり
「由宇くん頑張れ〜」
パペットで由宇に話しかけた。
それがおもしろおかしくて由宇は笑い、パペットの鼻を人差し指でツンツンと弾いた
「きゃーいじめないで。悪い手は食べちゃうけんね!」
由宇の人差し指をパペットで掴みパペットの顔を擦り寄せ
「それ人食いくまなの?」
「そうやけん。ガブガブ」
2人がじゃれあっているなか瀬谷は由宇の股間を消毒し、カテーテルにゼリーをつけて慎重に挿入していった。
痛みに由宇がパペットから瀬谷に視線を戻し
「…っんっ…い゛…だ」
「由宇くん、こっちば向かんね!由宇くんは何が好き?俺は絵、描くのが好き」
「俺?俺はなんだろう…考えたことないや。絵、見せてよ。う〜そこ痛いぃ」
「由宇、ちょっと痛いとこ通すよ」
「ぎゃっ!痛いっ」
「先生、流出きました。出血無さそうですね」
「よし、固定して終わろう。臣、由宇の気を紛らしてくれて助かったよ」
「へへ。これくらいならいつでもやるとよ。由宇〜頑張ってえらかった!絵、恥ずかしかよ。ちょっとだけなら見せてあげると」
「うん」
無事に終わってほっとした由宇は瀬谷に手を伸ばし
「帰ったのに来てくれてさんきゅ。おやすみなさい」
瀬谷はその手を握り、由宇の頭を撫で
「いい子だ。また明日ね?さ、眠りなさい」
「ん」
しばらく瀬谷は側につき、由宇が寝たのを確認すると自宅へと帰った
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