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宵さん、再発
「…っぅ…」
これって…ヤバイやつだ、、
あれから10年近いし完全に油断してた
どうしよう…
夜中に目が覚め、トイレで宵はその激痛に座りこんだ。
間違いなく…石だ
最悪…
冷や汗が止まらない…吐き気はひどいし、熱も出てる気がする
明らかに前よりよろしくない…
「宵ー」
祖父江の探す声が聞こえた
まずい…見つかったら病院に連れて行かれる。
なんとか平静を装わないと、、
「実継さん、お手洗いです。ごめんなさい。ベッドから長く抜け出してたから心配しましたか?」
「そりゃそうだ。おいで。まだ早いから寝よう」
「はい」
祖父江に手招かれ、甘えるようにして抱きつき再度ベッドに入ると眠りについたがすぐに痛みが襲い、夢と現実の間で真尾はうなされ祖父江の腕を強く握り締めた
「…っく……は……ぁっ」
「宵…っ、宵っ」
「実継…さん…やだ…っいや…っ」
「大丈夫だ…宵…落ち着いて」
「実継さん…っや」
祖父江は真尾をなだめながら電話をとり
「43歳男性、尿管結石既往あり、同様の痛みで救急車を」119に連絡をとった。
連絡から数分も経たずに救急隊員が駆けつけたが真尾が泣きだしていて隊員は驚きを隠せなかった
え…43…男性って……見た目、若…っ
結石疑いらしいけど…泣くほどなのか
「大丈夫ですよー背中痛みますね。すぐ病院で診てもらえますからね」
「…いや…行かないっ!帰ってください」
「宵っ」
「やだっ」
「やだって子どもじゃないんだから、ストレッチャーに乗ってくれ」
「やぁです!」
「申し訳ない。君たちの仕事の邪魔をして」
「あ、いえ…とんでもないです」
「宵、許せよ。頼むから暴れてくれるなよ…」
優しく祖父江は真尾を横に抱き上げ、落とさないようにガッシリと真尾を抱くと歩き出した
「このまま連れて行きます。先導お願いします」
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