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宵さん、再発 2
抱き上げられると落ちるのが怖くて真尾はおとなしく祖父江に抱かれ
「行くぞ宵」
「いやです…行きたくない…」
「治ったらいくらでもワガママきいてやるから今は言うこときいてくれ」
祖父江は歩きだし、エレベーターに乗り外へと出るとそのまま抱かれたまま救急車に乗り込んだ
救急車に入ると真尾は、祖父江の体を触って祖父江を揺らし駄々をこね
「いやっ行きたくない…やだ」
「やだでもなんでも行く!怖ければそのまましがみついてろ」
祖父江が怒鳴ると真尾は口を閉じた
「えと…大丈夫…ですかね?かかりつけとかありますか?」
「俺が勤務している病院に向かってもらいたい。話はつける」
「分かりました。ではそちらに向かいます」
隊員との会話が終わると祖父江は電話を手にし、瀬谷に電話をかけた
「朝からすまない。宵が…おそらく仙痛発作だ。結石が再発したんだと思うがいまから向かう」
「了解したよ。痛みは?」
「かなり強そうだ。病院に行きたくないと駄々をこねているからちょっと大変かもしれん」
「彼は病院嫌いだったかい?」
「いや、尿道に何か突っ込まれるのがたまらなく不快らしい。昔、そうと知らずにイタズラしようとしたら大泣きしたことがある」
「大泣きか…そうか…うん。何をシタのかはあえて聞かないが…着いたら相当泣かれると思っておくよ。診察準備をして待ってる」
電話を切ると祖父江は少しでも真尾の気持ちを落ち着けようと、真尾の頭を撫で
「大丈夫だから」
「……っ」
真尾は無言で涙を流しながら目を閉じ、祖父江の胸元に顔を埋めた
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