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だって怖いんだよ!
「やぁーーーんっ!」
「ちょ、由宇くん…危ない!動かないで」
「由宇くん由宇くん、大丈夫やで。いったん落ち着こな?そないに痛いん?」
「…ぅっうぐ…うん」
少し離れた位置で見守っていた瀬谷が由宇に近づき
「おやおや困ったね?頑張るんじゃなかったのかい?」
「頑張り…たいけど、だって怖い!見えないの怖いんだよっ」
「佐渡先生、すまないね。一度抜いてあげてくれるかい?ちょっと休憩」
「はい。あの…なにか俺に不手際が?」
瀬谷に確認をしながら、佐渡は指を抜いた
「いや、声かけも手技も言うことなしだ。ただ由宇の心がちょっと折れちゃってるからね。ほぅら由宇、おいで」
瀬谷は由宇の足元側のベッドに座り由宇に向かって両手を差し伸べ、由宇は周防に手伝ってもらって体を起こし瀬谷に抱きついた
「せん…せっ。ごめんなさい…」
「よしよしいい子だ。少し話をしよう?由宇」
「…退院……できない…」
「大丈夫…。周防悪いんだが祖父江を呼んできてくれるかい?」
「分かりました。あーでも、今時分たぶん…めぐくんの膀胱留置カテーテル変えてるんちゃうかな」
「それは佐渡先生にもできる処置だから任せてもらって変わりに祖父江を…」
「ほな、佐渡先生一緒にええです?」
「はい。瀬谷先生、失礼します。由宇くんまた午後に…って…耳、塞いじゃってますね」
「痛いことされた直後は機嫌悪いからね、由宇は。気にしなくて大丈夫。午後、普通に会いに行ってあげなさい」
「分かりました。じゃ、行ってきます」
周防と佐渡は祖父江を呼ぶために処置1から出、病棟方面へと向かった
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