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学生 紫藤 2
「あー…由宇、彼は女医さんじゃないよ?」
「え?」
「髪が長いので間違いましたかね?」
「俺、てっきり…ごめん」
「あー、私が女性と思ったから恥ずかしくて脱げなかったんですね?違いますから気にせず脱ぎなさい」
「それもあるけど…やりたくない」
「やりたいやりたくないじゃなく、やるんです。どうせやるならさっさと心を決めて、嫌なことは早く済ましてしまった方が利口です」
「う…先生、本当に学生?強すぎる…」
由宇は観念して下半身裸になって横になり、手を腹の上で組んだ
紫藤は剥き出しになった由宇の陰茎を掴み、消毒を始め
「…ん…っん…ね、3回目の…優しくして?いつも痛いから…お願い」
「消毒で痛い?謎ですが…分かりました」
紫藤はそっと3回目を済ませ、潤滑剤を管につけ挿入の体勢をとった。
するすると半分ほど沈めていき、由宇は痛みに身をよじった
「い…痛…」
「…引っかかります。先生」
「一度引いて、そのあたりが狭いんだ。ステント留置してだいぶよくはなっているが通すのがちょっと難しい。泣くが一気に押し進めて
「分かりました」
「い゛っ。ぁ…っ痛いぃー」
「来ました」
「うん。じゃあ止めよう。そのまま洗浄するから変わる」
「はい」
「由宇、お腹のナカを洗う」
繋げたチューブに大きな注射器を使って生食洗浄を行い
「んー…だいぶいいかな」
「気持…わる」
「あともう一度」
「ん〜っんふ…は…」
管と袋を繋ぎベッドに止めると瀬谷はヘロヘロになっている由宇の頭を撫でた
「よく頑張りました」
「これもうやだ…」
「だったら治療、しっかり受けなさい?きみのカルテみました。治す気をまるで感じられません」
「紫藤くん、そんなストレートに…」
「事実です。言って分からない子なら言いません。治るのに治そうとしないのは許せません」
「んー…紫藤くんの言ってることは正しいが、由宇の気持ちも尊重したいしね。難しいところなんだよ」
「甘いです。退院させる気ないんですか?」
「後は医局でゆっくり聞くよ、ね?」
「はい。それじゃ、由宇くんお大事に」
「う、うん。またね」
由宇は瀬谷と紫藤の背中を見送った
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