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迷子の7歳未羽 3

「お迷子さまのお知らせをします。みわくんとおっしゃる7歳のお子さまをお預かりしています。お心当たりの方は1階総合受付までお越しくださいませ」 受付で放送をかけてもらうと由宇たちは、受付の椅子に座りみわのママが来るのを待った。 しばらくすると、、 「未羽…っ、探したよ!突然いなくなっちゃうんだもの」 「ママーっ」 みわは紫藤から離れ、ママに駆け寄り抱きつき再び泣き出した 「わーん」 「ごめんね、未羽。怖かったよね?あの…」 ママは由宇たちに頭を下げ 「遠野と言います。息子を見つけていただいてありがとうございました」 「みわくんよかったね?ママ、会えたね」 「うん。おにいちゃんありがと」 「もう迷子になったらいかんとよ?」 「かわいいしゃべりかたのおにいちゃんもありがと」 みわがお礼を言うと紫藤は立ち上がり 「じゃあ、戻りましょうか?瀬谷先生が心配されます」 「せんせ…っ」 ママから離れて立ち上がった紫藤に未羽は抱きつき 「え……」 紫藤は、突然の予想していない未羽の行動に驚きつつも、そっと抱き返し 「どうしました?」 「抱っこありがと。こわがってごめんね」 言い終わるとママの方に駆け戻り、ママとみわは帰っていった 紫藤はなんともいえないあたたかな気持ちに包まれながら2人を見送った。

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