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宵さん、号泣の治療 4

「…っぅ…んーー…気持ち悪い…いやぁ」 「少しでも痛みをとるためだから頑張れ、宵」 「頑張ってるっ…んーっゃぁ」 身をよじり不快感を露わにする真尾の頭を祖父江は撫でてなだめ 「…終わりだよ、宵くん。よく頑張ったね。佐久間先生、クレンメで止めて」 「はい、師長さん。止めます」 「…うぅ…っ」 「よし、このまま少し待つよ。佐久間先生、バイタルをとろう」 「はい」 「ちょっと体温が高いな…体力の消耗を考えると、、坐薬使うか…」 瀬谷は冷蔵庫の近くに歩いていき坐薬を取り出し、潤滑ゼリーを付けて真尾の肛門へと押しあて 「宵くん、ハー…息を吐いて。坐薬を挿れるよ」 「え?や…っんっっ」 「こらこら入らないから肛門を締めちゃダメだよ。ハーって楽にしてごらん。痛いのはすぐ終わる」 「…っや…なのに…ハー…っんぅぅ」 「そう、上手だよ。宵くん」 瀬谷が指を抜くと、真尾は体をくねらせ 「は…ぁ…あん…」 「えーと…彼は悩ましい声を出すね?実継…」 「あー…宵は…そのー…前立腺弱くてな。宵?頑張って治療して退院したらもっと気持ちよくしてやるから今は我慢な?我慢できるか?」 「うん…実継さん」 「宵くんは実継が本当に大好きなんだね?今からちょっと辛いことをするが実継が側にいるから大丈夫だよ。もう少しだから引き続き頑張りなさい」 瀬谷は内視鏡を手に取り 「佐久間先生、始めるよ」 「はい」 「…っい゛…ったぁ…ぅう゛ー」 内視鏡室内に真尾の泣き声が響き、治療が始まった

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