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宵さん、トラウマ 2
ナカに沈めたブジーをそっと真尾から抜き、キズが無いか確認し
「宵っ…宵、大丈夫か?悪かった。まさか、ショックに陥るほど本気で嫌がってるとは気づけず申し訳ない。どこもケガはしていないが…」
「……なさい……」
「え?」
「ごめ…なさぃ…実継さん」
「なんで宵が謝る!?悪いのは俺だ」
「僕…おしりなら頑張れるけど……こっちは頑張れません…」
「宵…」
「許して?実継さん…」
「本当にすまない…尿道をいじるのは二度としない。誓う」
祖父江は謝り続ける真尾を抱きしめ、自身も謝った
「悪かった」
「実継さん…今日はちょっと疲れた。帰ります」
「帰るって…」
「気持ちの整理をつけたいので…。また明日職場で…」
「宵…」
明日職場で…と言われたものの、二度と真尾が笑いかけてくれないのでは?と祖父江は思い、
なかなか真尾に声がかけられなかった。
気まずくて、真尾を避けるようにして過ごして1週間
誰もいない廊下で真尾に後ろから抱きしめられた
「…っ!?」
「…先生。実継さん……」
「ま…真尾?」
「宵です…。どうしたんですか?なんでおうちに呼んでくれなくなったの?お泊まりせずに帰ったし…頑張れなかったから?」
「違う…悪戯心で宵…おまえを傷つけたから話しかけづらかった」
「寂しかった…子どもたちに話しかけられても上の空になっちゃって先輩にお叱りを受けました」
「…すまない…充分頑張ってくれた。頑張れなかったなんて言うな」
「許してくれるんですか?」
「許すもなにも…。悪いのは俺なんだから謝るのは俺の方だ。申し訳なかった。だから、今日は一緒に帰ろう?たくさん抱きしめてキスして朝まで2人でゆっくり過ごそう。また後でな、宵」
「…っ…愛してます」
小声で囁き、真尾は祖父江の背中から離れ仕事へと戻った
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