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不安な佐久間先生
昼ごはん休憩が終わり、未羽と佐久間は病棟へと向かった。
「これからちょっと紫苑の様子を見に行こうと思う」
「入院したで戸惑ってるよね、きっと」
「だな…とりあえず先にステーション寄って食事量聞きに行くか」
「はい」
・
ステーションに着くと千歌が出迎えた
「お疲れさまです!佐久間先生。お疲れっみぃ」
「お疲れさま」
「新しく入った紫苑の食事量分かるか?千歌」
「はい。自分では2割くらいしか食べれていなくて介助してなんとか最終的に主食3の副食4割ってとこですね」
「足して10いかないのか…ちょい少ないな」
「嫌いなメニューだったとか?」
「みぃ…おまえも入院当初そうだったろ?入院っていう事実に頭が追っ付かないんだよ。治療と並行して相馬にカウンセリング協力頼むかな。千歌、ありがとうな?」
「いえいえ」
「千歌、また後でねっ」
「頑張りすぎないでね、みぃ」
「分かった!」
佐久間と未羽は7号室へと向かい
「あ、、佐久間先生。もしかして紫苑くんホルモン補充療法する感じ?」
「そうなるな」
「ってことは明日紫藤先生の出番か…」
「うん、そう。今日は休みだから明日先輩の出番なんだけど…今回は悪い予感しかしない」
「それってどういう?分かんない。怖がって泣いちゃうのも痛い注射だから暴れちゃうのもみんなそうだもん。今回は…っていうのはちょっとハテナ」
「いや、あの人さ…めっちゃ患者想いなのに全く表に出さないから。その上、あの高飛車な態度だろ?いつかなんか起きるよなぁって」
「考えすぎじゃない?佐久間先生。腕は確かだし紫藤先生意外と優しいよ?」
「みぃはそれに気づける心の余裕が出てきたみたいだけど…そんな余裕のない子ばっかだ。いつか歪 みが生じる。俺もとおるのことまだ立ち直れていないけどたぶん先輩もまだ…なんだと思う」
「紫藤先生もカウンセリング必要な感じ?」
「かもな。でも、絶対カウンセリングなんて受けてくれないと思う。…7号室、ここだな」
コンコンー
佐久間は扉に手をかけた。
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