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相馬道隆先生と紫苑くん
「すみません、相馬先生」
相馬が到着すると千歌は立ち上がり頭を下げた
「ううん。こんなのは全然問題じゃないよ?何気に夜勤忙しいでしょ?こっちのことは任せてくれていいよ」
「ありがとうございます。助かります!紫苑くん、相馬道隆 先生」
「道隆先生…?」
「うんじゃあ…紫苑?先生と一緒に行こうか?」
「うん。千歌さんありがとう。行ってきます」
「紫苑くんおやすみなさい。相馬先生お願いします」
「うん、お願いされたよ。安心して仕事してね」
「はい」
相馬と紫苑は手を繋いで処置3へと来た
「着いたよ」
中へ入ると処置4と同じく
ウィーン…カチャンー
鍵がしまった。
「紫苑、履き物はここで脱いでくれるかな?」
「うん。この部屋…昼間のとこと全然違う。全面マット?」
「うん。ここは俺の部屋だからね。居心地いいようにリフォームしたんだよ」
棚から相馬はアロマオイルの小瓶を取り出し
アロマポットに垂らした。
部屋中に香が漂いはじめると、相馬は部屋の隅に置かれた掛け布団と枕を持ちマットに座り
紫苑は履き物を脱いでマットに上がった
「紫苑、こっちおいで?」
相馬に誘導されて紫苑は緊張しながら相馬の隣に座り
「緊張しなくて大丈夫だよ?紫苑。香、感じるかな?」
「うん。花…?」
「そう、カモミールってやつだよ。安眠、リラックス、ホルモン調整なんかに効果があるんだ。今日はここで一緒に寝ようね?さ、横になって」
「一緒に?」
「うん。自分からゴロンできないなら俺がゴロンさせちゃおうかな?」
相馬は紫苑の肩を抱き、後ろへと倒した
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