552 / 1215

相馬道隆先生と紫苑くん

「すみません、相馬先生」 相馬が到着すると千歌は立ち上がり頭を下げた 「ううん。こんなのは全然問題じゃないよ?何気に夜勤忙しいでしょ?こっちのことは任せてくれていいよ」 「ありがとうございます。助かります!紫苑くん、相馬道隆(そうまみちたか)先生」 「道隆先生…?」 「うんじゃあ…紫苑?先生と一緒に行こうか?」 「うん。千歌さんありがとう。行ってきます」 「紫苑くんおやすみなさい。相馬先生お願いします」 「うん、お願いされたよ。安心して仕事してね」 「はい」 相馬と紫苑は手を繋いで処置3へと来た 「着いたよ」 中へ入ると処置4と同じく ウィーン…カチャンー 鍵がしまった。 「紫苑、履き物はここで脱いでくれるかな?」 「うん。この部屋…昼間のとこと全然違う。全面マット?」 「うん。ここは俺の部屋だからね。居心地いいようにリフォームしたんだよ」 棚から相馬はアロマオイルの小瓶を取り出し アロマポットに垂らした。 部屋中に香が漂いはじめると、相馬は部屋の隅に置かれた掛け布団と枕を持ちマットに座り 紫苑は履き物を脱いでマットに上がった 「紫苑、こっちおいで?」 相馬に誘導されて紫苑は緊張しながら相馬の隣に座り 「緊張しなくて大丈夫だよ?紫苑。香、感じるかな?」 「うん。花…?」 「そう、カモミールってやつだよ。安眠、リラックス、ホルモン調整なんかに効果があるんだ。今日はここで一緒に寝ようね?さ、横になって」 「一緒に?」 「うん。自分からゴロンできないなら俺がゴロンさせちゃおうかな?」 相馬は紫苑の肩を抱き、後ろへと倒した

ともだちにシェアしよう!