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はじめての前処置で暴れる紫苑くん

「あのー大雅さんいますかー?」 紫苑はステーションの前で涼木を呼んだ 「お、偉いな!俺が大雅だよ。時間より前に来れたね。こっちおいでー」 涼木に手招かれてステーションの中をきょろきょろ見回しながら涼木の前まで歩き 「由宇先生が大雅さんに前処置教えてもらってって」 「うん。聞いてるよ。じゃあ紫苑くんまずは血圧を測ろうか?」 「血圧?」 「うん。隣のベッドが置いてあるブース行こうか。寝て測るよ」 紫苑は大人しく血圧を測られるも疑問に首を傾げ 「午前中もモニターとか言うのしたよ?何回もするものなの?」 「ちょっといまからやらないといけないことの兼ね合いでね。じゃあ紫苑くん、血圧okだったから下の病衣脱いじゃおうか?」 「へ?」 「聞こえなかったかな?脱ぎ脱ぎできる?下の病衣とパンツ脱いでこっちにおしり突き出してごらん?」 「や…っ恥ずかしいよ…脱げない」 「んー…でも脱がなきゃ始まんないだな、これが。よーいしょっと」 「ひゃあぅ」 涼木に脱がされて、慌てて紫苑は両手で股間を隠した 「恥ずかしがらなくても大丈夫だよ?ここの子、ほとんど毛まだの子ばかりだから。さて、今からお腹の中をスッキリ綺麗にして気持ちよくなろうね?」 「?」 「呼吸はね、はーがいいかな?力を抜いてなるべく楽にね」 「な、何するの?」 「んー?浣腸。今からの処置で必須だからさ」 「や、やぁ…怖いっ」 「大丈夫大丈夫。スッキリ気持ちいいだから。ちょっとお腹シクシクしちゃうけど頑張ろうな」 「やだぁーっ」 紫苑はゲシっと涼木を蹴りベッドから降りようとし、涼木に押さえられると身をくねらせて暴れた 「え…ちょ、そんなに暴れる?師長ー!ヘールプ!」 声に気づいた周防が処置ブースに駆けつけ 「何や?どうしたん?」 「いや、大人しい子かと思いきや暴れて」 「あー…浣腸?腸傷つけてもあかんし…どないしよ」 周防は携帯を手にし佐久間へと電話をかけた。 「佐久間先生?あんなぁ、紫苑くん。浣腸無理やと思う。挿れれたとして穿孔の可能性高いで危険やと思うわ。摘便したらあかん?直腸診そっちですんのやろ?だったら一緒やもんな?」 ″周防さんに任せるよ” 「おおきに。ほんなら涼木くんさ、紫苑くんをがっちり押さえとってや?俺がやる」 周防は引き出しから手袋と潤滑ゼリーを取り出しベッドに片膝を付いた

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