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はじめての処置に怯える紫苑くん
涼木に抱っこされて処置4に来た紫苑は、涼木にしがみついたまま降りれなかった。
「えーと…紫苑くん?降りようか」
無言で首を左右に紫苑は振った
「涼木、とりあえずベッドに寝かせちゃえばいいと思う」
「だ、そうだから寝かせるよ?」
ベッドに紫苑のおしりを付け、涼木が離れようとすると紫苑は涼木のナース服の裾を摘んだ
「行っちゃや…」
「終わったら迎えに来るから…。ね?」
「怖い…」
「大丈夫。佐久間先生がふわふわ気持ちよくしてくれるから。じゃ、失礼します」
「誘導ありがとう、涼木」
「どういたしまして」
涼木がステーションに帰ると、ベッドの上で怯える紫苑のすぐ横に座った
「いらっしゃい」
「怖い…」
「怖い?前処置はいい子でできた?」
「うぅ…」
「泣いちゃう?」
「泣かない…もん」
「怖がらなく大丈夫だって。気持ちいいことしかしないから。ほら、あっち見てみ?」
安楽椅子に座る未羽を指差し
「みぃも気持ちよくなってくてんってなってるから」
「みぃ先生も?」
「そ。処置始めていくんだけど…そのまえに聞き取り」
「?」
「オナニーってしたことある?」
「……」
「ん?あり?何か分からない感じ?マスターベーションとかセルフプレジャーって言えば分かる?」
「…したことはあるけど……何が気持ちいいのか分かんなくてしてない」
「そっか。興味はあるわけだ?」
「う…うん」
「じゃあさ。早速だけど下全部脱いでやってみよっか?」
「え?」
「どんなやり方してたのか教えてよ」
佐久間は備品棚からローションを取り、ベッドに置き
「これ、備品だから使って?で、そのまま7号室にお持ち帰りな?」
「お持ち帰り…」
「そ。部屋でしっかり毎日オナニーするんだよ?紫苑。homeworkな?」
「えー…そんな宿題…」
「1週間で使い切るのが目標」
「…い、1週間?たぶん無理…」
「無理でもやんの。ほら、ローションのフタ開けて中身を手に取って」
紫苑は手を震わせながらローションのフタを開けて中身を手に取った
「そしたらちんちんに塗りつけて擦ってみ?」
言われたように二、三回してみて紫苑は首を横に振った
「紫苑?」
「うまくできないよ…先生」
「んー…そっかぁ…あ!みぃ、ちょっと来て?」
「え?ぼく?見学じゃ…」
急に呼ばれた未羽は目を白黒させて佐久間を見た
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