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佐久間 アフターケアを考える

医局に戻った2人は向かい合って座り 「なぁ、みぃ?」 「ん?なぁに?」 「おまえさ…俺にアフターケアされたい?」 「なっ」 突然の佐久間からの問いに未羽を顔を赤く染め頷いた。 「そっか。気まずいとか言ってちゃやっぱりダメだよなぁ。相馬のアフターケアはどうだった?」 「え…答えなきゃダメ?」 「参考にしたいじゃん?教えてよ」 「えと…ふわふわ気持ちよくて寝ちゃった」 「え?寝ちゃったの?」 「うん」 「ふーん」 佐久間は立ち上がり未羽の隣に座り 「せ…先生?」 ち…近っ いきなり隣に来るなんてなんだろう ちょっと…怖いかも 未羽は思わず佐久間から距離をとろうと横にずれ 「ちょ…ちょっと近すぎかも」 「怖い?」 「うん」 「じゃあみぃからおいで?ほら」 佐久間は両手を広げ未羽が抱きついてくるのを待ち 「…抱きついてこい…的な?」 「そ」 「恥ずかしいよ…」 「早く。誰か戻ってくる前に」 「わ。わかった」 未羽は意を決して佐久間の腕の中に飛び込んだ 「よしよし、いい子」 佐久間は未羽の背中に手を回し、背中を撫でた 「…っ」 「気持ちいい?」 「…うん」 「俺ね、昔からハグ好きでね。瀬谷先生にも祖父江先生にもよくやってもらってた。ハグってさβエンドルフィンとかオキシトシン…まあいわゆる幸せホルモンね?その幸せホルモンが出るんだってさ」 「そっかぁ…ぼくもこれ好きかも」 「この間のフィンガーブジーのアフターケアになると思う?」 「うん。なるなる!頑張れそうな気になってきた」 未羽は佐久間から離れニコっと笑ってみせた

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