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27歳みぃ 低血糖
「未羽、血管が細くなっているのでココでやらせてもらいますよ」
「…っ〜…」
未羽は低血糖でボーとしながらも点滴をされて眉を寄せた。
う〜っ
刺すその瞬間は手の甲に打っているのに紫藤先生だから痛くないけど留置すんのが痛いよ…
やっぱり注射…嫌いだ
未羽のその表情を見て紫藤は
「痛いですね…すぐ済みますから頑張りなさい未羽」
小さな声で未羽を労い、次に佐久間とかおるに目を向けた
「佐久間、かおるのバイタル再検をお願いします」
「はい。かおる測りなおすな」
「分かった」
佐久間が測りなおしているうちに紫藤は未羽の点滴がきちんとながれているかを確認し、新しい手袋を付け直しかおるの元に戻った
「かおる?具合はいかがです?」
「さっきよりは…マシ」
「佐久間、バイタルは?」
「OK。正常値」
「では、縫合 に入りましょうか。かおる?麻酔は追加しますか?」
「なぁと?麻酔追加って…まだ痛いことする、的な?」
「ですね。挿れた管を縫って固定しないといけません」
「……」
「嫌だって顔をしてますね?でも、避けては通れないので…」
「勝手にしろよ…早く帰りたいから麻酔の注射はもういい。我慢する」
「分かりました。なるべく早く済ませます。まだ麻酔は効いてはいますが引っ張られる感覚がするかと思います。それを痛いと感じるかもしれませんが耐えてください。でも、耐えきれないようならすぐに言ってください。麻酔を追加しますから」
紫藤は縫合する部位を消毒し、縫合の体勢に入った
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