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みぃ 瀬谷が主治医に

「ちょ…縁っ!先生、すみません。また改めてお礼に伺います」 「健闘を祈るよ」 ひとり出ていく紫藤に慌てた佐渡は、瀬谷に声をかけ紫藤を追いかけていった 部屋から消え、残された瀬谷と未羽は顔を見合わせた 「行っちゃった…大丈夫かな」 「大丈夫。佐渡先生に任せておけば紫藤先生は優しい先生になって帰ってくるよ。しかし、久しぶりだね?遠野くん。未羽と呼ぼうかな?」 「え?」 「約10日といったところだろうか…場合によってはもう数日。紫藤くんに引き継いで主治医をさせてもらうよ」 瀬谷の言葉に未羽はドギマギし視線を瀬谷からそらし、またチラッと見 「瀬谷先生が?佐久間先生…じゃなく?」 「彼はかおるにレイ、紫苑と抱えている子が多いからね」 どうしよう…佐久間先生に瀬谷先生との昔話聞いちゃったからなんか怖いな 痛いこと…されるよね? 「あ、あの…瀬谷先生?」 「どうしたんだい?」 怯えている未羽を不思議に思い瀬谷は首を傾げ た。 「おしり…触りますか?」 「ん?その心配で怯えていたわけか…」 「だ、だって…痛いんだもん」 「うまく力が抜けていない証拠だね。たしか前立腺は問題無かったはずだからそうは痛いはずが無いと考えるが…やるかどうかが不安なら先に済ませてしまおうか?俺も君の今の状態をすぐに把握しておきたいし」 「ええっ」 未羽は予想だにしない提案に叫んだ

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