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みぃ いきなりの診察に泣く
「さて…未羽、まずは下着とズボンを脱いでもらおうかな?」
「脱げ…ない。無理…です」
未羽は首を横に振り、ベッドの上で体操座りをした。
痛いことするって分かってるのに…
その準備なんてできないよ
「そう…困ったね?由宇との時や紫藤先生の時もそうなのかい?」
「…分かんない。いつの間にか脱がされちゃうから」
敬語を使う余裕も無く未羽は話し、その言葉に瀬谷は頷き
「うん、脱がせてあげれば脱げれそうだね。さあ、まずは布団をとろうか」
「う…」
瀬谷は布団を丁寧に畳みオーバーテーブルに置き
「はい、これで隠せれない」
「ええ…いじわる…」
「久しぶりだね、そういう返しをされるのは」
ニコニコと楽しそうに布団をペシペシと叩いた
え?瀬谷先生たら、なんか…めっちゃ嬉しそう!?
「えーと…確かここに」
瀬谷は引き出しからローションボトルを取り出し
「あったあった。しかし…開封日から5日でこれは良くないね?しかも、痛いの怖い子がこの減り方…後2日で使い切れるのかい?これ」
「えーと…なんて言うかその…」
「いきなりではじめてだし優しく…と思っていたが…ちょっと厳しめでいかないといけないかな?」
「優しいのがいいです……だめ?」
「うん。だめ」
「こ…怖いぃ」
「さて…じゃあまずは直腸診のスタイルからいこうか?その次はー」
「ちょ、ちょっと待って。その次って何?そんなにするの?やだ…やだよ…っぅ…うぅ」
「おやおや…診察する前から泣き出してしまうのかい?困ったね」
困ったと言いつつ瀬谷は未羽の体を触り左に体を向けようと手を動かした
「え……えぇっ」
「はい、お膝は曲げよう」
「い…いやっ。うぅ…先生こんな強引なの?」
「待ってたらできる子なら強引にはしないが…未羽?きみはそうじゃないんじゃないかい?」
未羽は返す言葉が無く頷くしかできなかった
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