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残された涼木と周防
「…なんなん…あれ?」
「…あの先生…アフターケアのみならず丸ごと押し付けて行きやがった」
「なぁ、涼木?あの2人ってムフフな関係なん?」
「は?ムフフって何?」
「いや、せやからな?そのーいわゆるお付き合いしとる仲なんやろうか?突然、琢磨さんに縁って…」
「考えすぎじゃ?」
「俺の知り合いに職場じゃ名字でって言うゲイ夫婦がいてんの。せやから無いことも無い」
「えー…なんかあの人と佐渡先生がって想像ができないです」
「なぁ、涼木?とりあえず処置2に行ってスケジュール見てきた方がええんちゃう?入院は2人やけど外来は結構な人数が定期で打ちに来てんで?」
「マジか」
「後はこっちはええで確認してきぃ」
「んじゃお願いします」
涼木はデスク上のスケジュールを見て震えた
ほぼ誰かしらを土曜日曜以外は打ってる…
午前中は通常の定期外来診察、午後は定期注射…夕方に病棟勤務…
注射だけ野郎なんて思ってたけどすごい仕事量だ。
「とんでもない仕事任せられたな…早速、明日はゆきだ…はぁ…帰りたい」
椅子を引き、座ると目についた1冊のアルバム…
なんだこれ?なんでこんなとこに…
見ちゃダメだよな?
あの人のプライベートだし、、
でも、気になる
衝動を抑えきれずに涼木はアルバムを開き、中身に衝撃を受けた
「写真と手紙…?これまでのホルモン治療の子の?」
パラパラとめくり最終ページを開くとうたのものを見つけ
「うたにれみ…それに俺の妹…。これ、もしかして全部保存してんのか?あの冷血漢が?知らなかったけど優しい心持ってんじゃん…先生」
見てはいけないものを見てしまった気がして涼木はそっとアルバムを元の位置に戻した
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