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みぃ 紫苑と添い寝する
「お風呂気持ちよかったねぇ」
「また明日ー」
「おやすみなさい〜」
お風呂から上がり未羽たちは廊下を一緒に歩き、それぞれの部屋へと入っていった
未羽は部屋に入る前に紫苑を呼び止め
「後でお部屋行くね?一緒に寝てあげる」
「いいの?嬉しい。待ってる」
紫苑は未羽に手を振り部屋へと入っていった
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「紫苑くん!こんばんは」
未羽は枕を小脇に抱え、7号室へと来た
未羽の姿に紫苑は嬉しそうに笑い
「みぃ先生本当に来てくれた」
「もちろん、約束したでしょ?って言うのもあるけど実は佐渡先生にお願いされてたんだ」
「琢磨先生が?わ…嬉しい」
紫苑は枕の位置をずらし未羽が入れるようにし
、未羽は空いたスペースに枕を置くとベッドに乗り紫苑をそっと抱きしめた
「みぃ先生もぎゅってしてくれるんだね?」
「あ…だめ、だった?」
「違うよ、逆。道隆先生も琢磨先生もぎゅってしてくれて昨日も一昨日もよく寝れたの」
「そっかぁ分かる!ぼくも昔、入院中にちか…看護師の近衛千歌くんにね、ぎゅってしてもらって寝たりしてたよ」
「みんな優しい…ゆか…紫藤先生もそうだったらいいのに」
「えっ…紫藤先生は…無理じゃないかなぁ。添い寝してくれるイメージないよ。佐久間先生や瀬谷先生ならしてくれるかもだけどさ」
「もったいないな…紫藤先生」
「紫苑くん優しいね?」
「優しくないよ?あの先生怖いから優しくなってほしいんだもん。先生自身もあのままじゃいけない気がするし」
「よく見てて偉いよ。ぼくよりずっとしっかりしてる」
「へへ。褒められると照れちゃう」
未羽と紫苑が仲良く話していると、扉がノックされ開いた
「巡回でーす。どう?寝れそう?って…あ、未羽先生こんなとこに」
「あ…伝えておくの忘れてた。ごめんね!探したよね?」
「ここにいなかったらたぶん探してたかな。いたからいいですけど」
「ごめんごめん。佐渡先生に頼まれてね」
「でも、よかった。今日、自分だけなんでどうしようかと思ってたとこです」
「ぼくが一緒に寝るから大丈夫だよ」
「あーでも…どうしようかな…朝1で塗布するよう指示されてる薬があって…」
ポケットから夜勤看護師が薬のチューブを取り出すと未羽は不思議そうにそれを眺め
「塗るなら塗ればいいと思う。ぼくがいると緊張しちゃう?」
「そうじゃなくプライバシー的な問題?」
「どこに塗るつもりなの?」
「陰嚢です」
「なっっ!」
そんな薬聞いたことないよ
あったとしても陰嚢って、、
未羽は夜勤看護師の言うことにおろおろしうろたえた
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