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みぃ 紫苑と添い寝する 2

「ね、ねぇ?ちなみになんの薬なの?勉強不足でよく分からないんだけど…」 「明日かららしいですけど、テストステロンの補充療法の薬ですね。紫藤先生の指示だと、注射のない日の朝にってことでゆきは明日はやらないけど2人は明日の朝、自分が塗りにくるんで。気まずいかな…と思ったけど寝れない方が困るもんね?」 「うん、分かった…。でも、あんまりぎゅってタマ触らないでほしいかも…痛いから」 「うん。優しく塗るから大丈夫だよ」 夜勤看護師は紫苑の頭を撫でて安心させようとニコっと笑顔を作り 「恥ずかしいけど…頑張る」 「いい子だね」 納得した紫苑とは反対に未羽はビビりだし 「え…えぇ…ちょ、待って寝てるときにくるの?それにぼくも塗られるの?」 「未羽先生の方がビビってません?」 紫苑の頭から手を離し夜勤看護師は未羽の方に移動し 「だってそんなのしたことない」 「はじめての試みらしいです」 「い…いやだな。その薬置いておいて?自分でやる」 「だめです」 「ぼくも一応医者だからできるよ?」 「今は患者さんです」 「うー…だって…顔見知りの看護師さんに塗られるなんて…恥ずかしい」 「患者さんのおしもを見るのなんて日常茶飯事だから恥ずかしがる必要ないですよ?」 先ほどの紫苑にしたように未羽の頭に夜勤看護師が手を置くと未羽は顔を赤くして照れだし 「…ぼく、子どもじゃないよ?」 「知ってます。でも、不安そうな顔してるから」 「なんだかな…複雑…」 「なんも考えずに甘えたらいいと思います」 「う、うん…」 「夜、紫苑のこと頼みますね?また巡回で来ます」 「分かった。夜勤頑張って」 「はい、おやすみなさい」 「おやすみ」 「看護師さんおやすみなさい」 夜勤看護師がステーションに戻ると2人は目を閉じた

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