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千歌 お叱りを受ける

「オレも行きたくないけど、サド先生が待ってるから今からまた処置1行かなきゃいけないんだぁ。みぃ、行ったことないでしょ?」 「1は無いな。2と4はあるけど」 「1に来てって言われたら覚悟した方がいいと思う。すっっごく恥ずかしいことされるから」 「え…ぇえ…何それ…」 「行ったら分かるよ。たぶんみぃは泣いちゃうんじゃないかな?オレも半泣きだったもん」 「こ…怖っ」 「ねぇ、みぃ?今日も競走で行く?」 「えー…怒られそう」 「怒られたら怒られただよ。勝ったらゼリーもーらう!」 「あ、ちょ…またー!千歌っずるいよ」 慌てて未羽は立ち上がり千歌の後を追った。 しばらく走り曲がり角で案の定、真尾師長に出会し 「危なっ…も!また君たちですかっ。千歌くん!未羽くんっ廊下は走っちゃダメですっっ」 「わ…ごめんなさぁい」 「だぁめ!2回目だから許さないよ?それぞれの主治医の先生に報告しておきます」 真尾は電話をかけながら未羽たちから離れステーションへと歩いていった。 2人は顔を見合わせ、今度はゆっくり歩いて処置室を目指し 「これって…ヤバくない?」 「もうっ!ちかのせい」 「ごめんごめん。ゼリーあげるから許して?」 「うー…血糖値が…」 「1個余分に食べるくらい大丈夫じゃない?」 「分かんない…とりあえず、処置室着いちゃったからまたね?ちか」 「うん。ファイトみぃ」 「ちかもね」 千歌が処置1に入ると、誰かと電話をしている佐渡がいた。 「それは…ちゃんと躾ないといけないな。連絡ありがとうございます。師長」 げ。本当に連絡された… いやーな予感… 「千歌ーぁ?入ってきたのは分かってる。こんにちはは?」 「…ぅ。こんにちは、佐渡先生」 「先生、千歌を叱らないといけないことがある。なんのことだか分かるな?」 「廊下走ったから?」 「その通り。と、言うわけで今日は厳しめで行く」 「えー…いつも厳しいのに…」 「分かったら下半身裸になって診察椅子に座る」 「!!。や、やだ。って言ったら?」 「問答無用」 「う…分かった。脱ぐ。脱ぎます」 千歌はしぶしぶ、下半身裸になりちょこんと診察椅子に座った。

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