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みぃ 佐久間と面談 2
未羽は置かれた金属の細くて長い棒に首を傾げた
「それなに?」
「いざ処置の時にはじめて見るとパニックになっちゃうかもしんないから持ってきた。後で滅菌するから触ってみていいよ」
「触ってって…」
未羽は恐る恐る手を伸ばし、それに触った
太さはあまり無いけど長さが…20cmくらいはある気がする
「こんな長いの…入る?」
「入る。でもまるまる全部挿れるわけじゃないから」
「い…痛い?」
「みぃってこれまでに導尿したことある?管入れておしっこ出すことなんだけど…」
「えと…無い」
「んー…じゃあちょっとイメージつかないかもなぁ…ツンとした感じがすんだよ。それが痛いって感じる人もいるな。ちなみに俺は痛いって感じるタイプ。涼木は?」
「えっ?俺?経験はあるけど…んー…どうしようかな?話した方がいい?」
「何?言えない感じ?」
「や…ちょっと恥ずかしい過去なんで、、まあ未羽のためだから話すけど…少年棟に異動になって最初の夜勤の日に尿閉になって導尿したけど…なんだろうな。違和感はあったけどそれ自体は痛くは…管を抜いた後のはじめての排尿がちょっとウッてなる感じはあったかな」
「マジ?涼木にそんな過去が…それ、誰にやってもらったの?」
「瀬谷先生ですよ。やっぱり数こなしてるだけあって上手ですよね」
「にょーへーって何?」
「みぃ、医学部志望だろ?簡単に言うと急におしっこが出なくなることなんだけど、勉強してみ?」
「分かった。でも、急に出なくなるなんてことあるの?」
「あるさ。前立腺が腫れたりするとなんだよ」
「へぇ。涼木さん、腫れちゃったの?」
「うん、そ。導尿よりそっちの診察の方が痛かったかな?」
「え?マジ?涼木、前立腺肥大なの?今は?」
「急性前立腺炎の方だったから今は問題ないかな?再発の可能性0じゃないからそろそろ検査した方がいいんだろうけど、あの痛みを思い出すと尻込みしちゃうな。だから未羽が嫌がる気持ちは分かるよ」
涼木はトンと未羽の肩を叩いた
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